◆いつでもいける〔１７〕ニシノラッシュ

　ゆったりとしたキャンターで坂路を上がり、最終調整を終えた。「レース前日の坂路１本はうちの厩舎のパターン。馬は本当にいい感じ。落ち着いていながら、いつでもスイッチを入れられる状態。馬体もケチのつけようがない」と高木助手。上々の仕上がりだ。

◆仕上がりに自信〔９〕アルビアーノ

　３戦３勝の快速牝馬は厩舎周りの運動でレースに備えた。木村調教師は「馬は機嫌のいい顔をしている。精神的にしっかりしているのは頼もしいね」と満足げ。調教後に発表された馬体重５１９キロ（前走時５０６キロ）についても「この馬にフィットしている。先週末に冬毛も抜けたし、当日は毛づやもビカビカになっていると思う」と仕上がりに自信を見せた。

◆コース問題無い〔２〕グランシルク

　坂路で４ハロン７５秒２。リラックスした脚取りだった。千島助手は「体はできているので、レース前日は落ち着かせるメニュー。雰囲気はいいですよ」と笑み。１月の未勝利戦勝ちから破竹の勢いで、「初めてまたがったときに背中の良さにビックリしたんです。初勝利後に放牧へ出したら、どんどん良くなってかみ合ってきた。東京コースも問題ない」と期待する。

◆順調な坂路調整〔１２〕ミュゼスルタン

　坂路を４ハロン７１秒８で上がった後に、Ｗコースをキャンターで１周した。最終調整を見守った大江原調教師は「予定通りで追い切り後も順調。戦闘モードに変わったね。相当、気合乗りがいい。『絶対勝つ』という気持ちは変わらない。あとは乗り役（柴田善騎手）に任せる」と力を込めた。

◆前々で一発狙い〔１３〕コスモナインボール

　坂路１本の後にＷコースをキャンターで周回。脚取りが軽く、気配の良さを感じさせる。和田雄調教師は「順調ですよ。今週の追い切りでは楽に動けたし、時計も思った以上に出ていた。状態はすごくいいし、うまく前々で立ち回れれば」と一発を狙う。

◆パワーみなぎる〔１４〕ヤングマンパワー

　南Ａコースを１周してから、坂路を４ハロン６８秒５で登坂。時折、頭や尻尾を振ったりするなどエネルギーに満ちあふれている。感触を確かめた大村助手は「順調。いやぁ、良かったですよ。とにかく元気です」と話した。

◆中２週でも疲れなし〔７〕クラリティスカイ

　同じ舞台のいちょうＳを２歳コースレコードで勝っており、今回も無事に輸送をクリア。「輸送は問題なかった。中２週でも疲れは全くないし、元気で雰囲気もいい。いちょうＳ以来の左回りなので期待している」と吉田厩務員。

◆枠良し気配良し〔４〕グァンチャーレ

　シンザン記念の勝ち馬は好気配を漂わせながら馬房に入った。「輸送はスムーズだった。おとなしかったし、着いてからもカイバを食べている。（皐月賞を右前挫跖で回避したが）ジョッキーは大丈夫だと言っている。枠は絶好」と中島助手。

◆しぶとさ発揮だ〔５〕タガノアガザル

　到着後は、すぐに落ち着き、馬房でくつろいでいた。「状態は変わらずいいですよ。好位で流れに乗って、どれだけ粘れるか。しぶとい感じの馬なので、併せる形になれば」と市丸助手。

◆強行軍でも元気〔８〕ナイトフォックス

　坂路１本の前日調整を行った。中１週続きだが、「こちらが感心するくらい元気いっぱい」と大竹調教師。２走前のニュージーランドＴは０秒２差の４着で「ここ２走で戦ってきた中では、そんなに力差はないと思う」と話した。

◆初めて舌を縛り操縦性をアップ〔１０〕アルマワイオリ

　渋滞もなく、輸送はスムーズだった。今回、初めて舌を縛る。その効果で操縦性がよくなり、折り合い面もスムーズにいく可能性は高い。「最初の消耗がなければ、どれだけ走るのかな。楽しみです」と福岡助手。

◆陣営「絶好調かも」〔１１〕ヤマカツエース

　前哨戦のニュージーランドＴを制してＧＩに臨む。東京競馬場に到着後も落ち着いた雰囲気だった。「順調に来られた。追い切り後も状態は変わらずにいい。２週続けて時計を出しても馬体重が増えているのはいい。絶好調なのかな」と土屋助手は笑顔を見せた。

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