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秋華賞TR・第27回ローズS(20日、阪神10R、GII、3歳牝馬オープン国際、馬齢、芝・外1800メートル、1着本賞金5200万円、3着までに秋華賞の優先出走権=出走18頭)単勝5番人気のブロードストリートが、春2冠2着だった1番人気のレッドディザイアをクビ差抑え、1分44秒7(良)のレコードで重賞初制覇を飾った。秋華賞で2冠牝馬ブエナビスタ打倒に挑む。3着のクーデグレイスまでが優先出走権を獲得した。
力強い走りでブロードストリートがGIへの扉をこじ開けた。終わってみれば圧巻のレコード勝ち。藤田伸二騎手も誇らしげな表情を見せている。
「春は消極的な競馬をしていたから、きょうはいつもより前で競馬をした。元々、力があると信じていたし、結果を出せて嬉しい」
道中は折り合いに専念し、力をタメてラストに賭けた。ゴーサインの指示が飛ぶと上がり3ハロン34秒2の末脚を駆使。レッドディザイアの猛追をクビ差だけ封じ込め、初タイトルを奪取した。
夏の休養から栗東に帰厩する際、大きく体を減らしたため、中間は体を戻すことに専念。決して万全ではなかったが、それでもこの強さ…。藤原英昭調教師も「ここを使ってからかなと思っていたけど、ビックリというか、う~ん。こっちが思っていたより力があった」と驚いていた。
次は秋華賞(10月18日、京都、GI、芝2000メートル)。「今度はもう1頭強いのがいる(ブエナビスタ)。逆転を目指したい」と藤田騎手。“打倒女王”の旗が今、揚がった。(宇恵英志)