今週は重賞の２レース、アイビスサマーダッシュとクイーンＳが対象だ。美浦から東京サンスポの板津記者、栗東から大阪サンスポの片山、宇恵両記者が参加。札幌は東京サンスポの片岡記者、函館は大阪サンスポの渡部記者が担当し、調教の動きから狙える馬をピックアップした。

　板津　先週、栗東は湿度がひどくてジャングルみたいな暑さだと片山さんが言ってましたが、今週の美浦も汗が全然引かなかった。

　片山　しっかり取材してますよのアピールやな。さっさと本題のアイビスサマーダッシュに入るで。栗東はリトルゲルダの動きが良かった。残り１ハロンを切ってから、あっと言う間に僚馬を置き去り。ストライドが大きく、ラスト１１秒９も文句なし。

　宇恵　ベルカントは時計の出やすい馬場状態、攻め駆けする点を考慮しても、栗東坂路でラスト１ハロン１１秒５の数字は出色。気合を乗せるためステッキを入れてのハード攻めで、放牧先でもピリッとさせる調整を積んできたことが実を結ぶようなら。

　板津　美浦はセイコーライコウが良かった。坂路４ハロン５６秒１－１３秒６の時計は平凡でも終始、外ラチ沿いを回り、直線での脚取りも力強かった。もともと調教で派手な時計はいらないタイプだし、楽勝した昨年のデキと遜色ない。

　宇恵　へニーハウンドも地味な時計だけど、陣営には我慢させることで走りたい気持ちをレースまで温存させる意図がある。動き自体には迫力が感じられたよ。

　片山　暑さとは無縁の北海道組、クイーンＳはどうや。

　渡部　ハイ、函館滞在組ではレッドリヴェールですね。ウッドで５ハロン６９秒７でしたが、動きがよかった。洋芝実績（札幌２歳Ｓ勝ち＝函館で施行）も魅力。フーラブライドは少し体に余裕がありそうですが、札幌までの輸送できっちり仕上がるはず。

　片岡　札幌組はノットフォーマルが芝で５ハロン６４秒４。このひと追いで気合も乗ってくるはず。フレイムコードはダート単走で６ハロンから追われてラスト１ハロン１２秒９。滞在競馬は合うみたい。

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