２６日の中京５Ｒ２歳新馬（芝１６００メートル）は、和田竜二騎手騎乗の６番人気ヒルノマレット（牡、栗東・北出成人厩舎）が２番手追走から抜け出して快勝。圧倒的人気を集めたオルフェーヴルの全弟アッシュゴールドは６着に敗れた。タイムは１分３８秒８（良）。

　プレシャスルージュが好スタートから先頭に立ち、ピンストライプ、ウインジラソーレなどが続くが、ダッシュがついたヒルノマレットが大外から２番手まで取り付く。注目のアッシュゴールドはスタートの出が今ひとつだったものの、すぐにばん回して中団のインからレースを進めた。直線に向くと２番手からヒルノマレットが抜け出し、後続を突き放す。アッシュゴールドは馬場の悪いインでなかなか伸びず、直線半ばで争覇圏から消える形。大外からウインソワレもよく伸びたが、最後まで脚いろが衰えなかったヒルノマレットが押し切ってデビュー勝ちを決めた。１馬身３／４差の２着は１０番人気の伏兵ウインソワレ。２着と１馬身１／２差の３着には好位からしぶとく伸びた３番人気のピンストライプが入っている。

　ヒルノマレットは、父キングカメハメハ、母ナムラクニヒメ、母の父キンググローリアスという血統。おじナムラコクオーはＧＩＩＮＨＫ杯など重賞４勝。

　和田騎手は「大外枠を少し心配しましたが、外に物見をしていたので、うまくフワッとさせて運べました。少し気の張った面がありますが、調教に乗って、走ることはわかっていましたからね。距離が延びて良さそうだし、この後ゆったりしたローテーションでいけるのもいいと思います」と収穫のある新馬勝ちを振り返っていた。

　また、アッシュゴールドの池添謙一騎手は「きょうは枠順が応えましたね。終始、馬場の悪い内を通らされたので…」と分析。道中で身動きができず、砂埃の舞うような最内コースを通らされたことに敗因を求めていた。

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