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16日の中山11Rで行われた第32回中山牝馬ステークス(4歳上牝馬オープン、GIII、芝1800メートル、16頭立て、1着賞金=3500万円)は、酒井学騎手騎乗のフーラブライド(5歳、栗東・木原一良厩舎)が差し切って快勝。重賞2勝目を手にした。タイムは1分48秒5(良)。
重賞ウイナーで、牡馬相手のGII3着馬が、53キロ。ハンデの低評価に反発するかのように、フーラブライドが末脚をはじけさせた。見事な差し切りで重賞2勝目。もっかの充実ぶりが際立つVとなった。
レースはエディンが先手を取り、ケイアイエレガントが2番手。セキショウも3番手に続いて、よどみないペースが刻まれる。人気のフーラブライドとエクセラントカーヴはともに中団からレースを進めた。縦長の展開になり、2番手のケイアイエレガントが先頭をうかがう勢いで直線に向かう。ケイアイエレガントが先頭に立って粘り込みを図るところに、外からフーラブライドが襲いかかって、さらにその内に併せる形でキャトルフィーユも脚を伸ばす。その中から突き抜けたのがフーラブライドだった。力強い末脚で中山の急坂を駆け抜け、1馬身1/4差をつけて堂々の重賞2勝目を飾っている。2着争いはきわどい写真判定に持ち込まれた末、10番人気ケイアイエレガントと4番人気キャトルフィーユの2頭が同着となった。
フーラブライドは、父ゴールドアリュール、母ヒカルカリーナ、母の父メジロマックイーンという血統。北海道登別市・青藍牧場の生産馬で、吉田和子氏の所有馬。通算成績は28戦6勝。重賞はGIII愛知杯(2013年)に次いで2勝目。木原一良調教師、酒井学騎手ともに中山牝馬Sは初勝利。
酒井騎手は「折り合ってリズムよく走れました。3コーナーから勢いをつけて上がっていき、最後もグイッと伸びてくれましたね。改めて、馬が力をつけているのを感じました」と充実一途の愛馬を絶賛していた。
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