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クイーンS(28日、函館、GIII、芝1800メートル)へ向け、一昨年の桜花賞馬マルセリーナの追い切りが25日、函館競馬場で行われた。芝コース単走で軽めながら、ラスト1ハロン12秒5と確かな伸びを披露。前走のマーメイドSで桜花賞以来、2年2カ月ぶりの復活Vを飾ったばかりで、状態の良さをアピールした。今回の結果次第でエリザベス女王杯(11月10日、京都、GI、芝2200メートル)参戦が視野に入る。
気温18度。雨が肌寒さを際立たせる。マルセリーナが、北の大地の洗礼を受けながら力強い走りを披露。栗東から駆けつけた松田博調教師は、満足げにうなずいた。
「先週、栗東でしっかり追い切っているから、今週は木曜にサッと。輸送を挟んでも落ち着いて、順調にきている」
芝コースでゆったりとスタート。直線に向くと、馬なりながらスッと体を沈めてストライドを伸ばした。ラスト1ハロン12秒5(4ハロン59秒8)。好調キープをアピールだ。
今年6月、阪神で行われた前走のマーメイドS(芝2000メートル)は、トップハンデ56キロを背負いながら鮮やかな差し切り勝ち。一昨年の桜花賞以来、2年2カ月ぶりの勝利をあげた。
「牡馬相手やGIでもそれまで大きくは負けていなかった。『復活』とは思わない」と指揮官。それでも「去年の阪神(サンケイスポーツ杯阪神牝馬S2着)で、ヨレて負けてケチがついてからは勝ち運もなかった。だけど、勝って“つきもの”が取れたんじゃないか」とも。