第３回みやこＳ（４日、京都１１Ｒ、ＧＩＩＩ、３歳上オープン国際（指）、別定、ダ１８００メートル、１着本賞金３５００万円　　＝出走１６頭）１番人気で岩田康誠騎乗のローマンレジェンドが馬群を割って抜け出し、着差以上の強さをアピール。タイム１分４９分６（良）。６連勝でジャパンＣダート（１２月２日、阪神、ＧＩ、ダ１８００メートル）へ弾みをつけた。２着は３番人気ニホンピロアワーズ、３着は５番人気ホッコータルマエが粘った。

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　直線で前が壁になるピンチも、その強さを際立たせる演出にすぎなかった。単勝１・４倍と断トツ人気のローマンレジェンドが、破竹の６連勝。エルムＳに続く重賞連勝で、いよいよＧＩ獲りへ王手をかけた。

　「直線は我慢すれば、必ず道は開ける。僕がバタバタしなければいい。レース内容としては完璧だったと思います」。岩田康誠騎手が胸を張った。

　抜群の手応えで直線に向いたが、前の馬が壁になり、外からもかぶされて動くに動けない。万事休すと思われた瞬間、馬群の間のわずかなスペースを一気に伸びた。クビほど抜け出したところがゴールだった。

　「次を見すえた馬の作りだったけど、よく勝ってくれた。岩田も自信を持って乗っていたね」。藤原英調教師は前週の天皇賞・秋（エイシンフラッシュ）に続く重賞Ｖに、笑顔をみせる。

　「さらに強い相手になるけど、まだよくなる余地がある」とトレーナーが語れば、主戦ジョッキーも「まだ発展途上。もっとパワーアップした姿を見せられると思うし、自信を持って進めます」と力を込めた。

　勢い抜群のダート界の新星が、冬の仁川で一気に頂点を奪い取る。　（鈴木康之）

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