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データ大作戦もいよいよ最終日を迎えた。火曜日から6日間にわたってさまざまなデータを検証してきたが、残るは「前日調整と馬場への対応」。データが弾き出した第76代のダービー馬は、18頭のうち、果たしてどの馬なのか…。
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〔1〕最終調整(最大5点減点)前日の最終調整を検証
《東京競馬場組》
唯一の金曜入厩馬アントニオバローズは乗り運動で体をほぐした。余裕をもっての輸送は間違いなくプラス。落ち着きが見られていい雰囲気だ。むろん、減点はない。
《関東土曜輸送組》
当日輸送でも十分なところを、ロジユニヴァース、ナカヤマフェスタ、フィフスペトルは念を入れて前日に入厩した姿勢は評価できる。3頭とも状態も良く、減点はなし。
《美浦当日輸送組》
3頭ともコースに出て調整に不満はなく、通常なら特に減点にはならない。ただし、今回は関東馬6頭のうち3頭が前日輸送で備える慎重さを見せており、それと比較すると、やはり減点せざるをえない状況だ。生き残りには該当馬なし。
《関西土曜輸送組》
東京への輸送中に渋滞や交通事故などのアクシデントはなく、全馬無事に到着し、こちらもアントニオの余裕をもった過程と比較すると、減点せざるをえず、一律1点減点とする。
〔2〕道悪馬場への対応(最大5点減点)
木曜から降り続いた雨の影響で、土曜日は芝=不良で1Rを迎えた。午後には重になったものの、空模様を考えると、ここからの大幅な回復は見込めそうもない。となると、やはり道悪での巧拙がポイントになってくる。
ここではセイウンワンダーがイチオシだ。不良馬場の新潟2歳Sで、唯一34秒台の末脚で14頭をごぼう抜きした実績が光る。切れ味は道悪になるほど削がれるのが常識だが、それに負けないパワーを備えているという証明だ。ロジユニヴァースも2走前の弥生賞で稍重で、ジョーカプチーノも条件戦とはいえ稍重で勝っている点が評価できる。そこから比較すると、他馬は減点対象になる。
★最終結論
初日から皐月賞馬アンライバルドの独走状態かと思われたが、意外な粘り腰でナカヤマフェスタが最終日になってトップに並んだ。減点項目の少ないアンライを上にみるが、本紙予想陣の水戸、黒田両記者本命の後押しを受けたナカヤマ逆転の目も十分だ。リーチザクラウンとロジユニヴァースも93点で並んだが、直前で減点0のロジを上位にする。最後の最後にアイアンルックが脱落し、生き残りは8頭。ただし、全項目で減点のあったセイウンワンダーとジョーカプチーノも馬券圏外とみなす。『データ大作戦』の結論は、馬単(18)⇔(7)、(18)→(1)、(7)→(1)を厚めに、(18)→(2)(10)(12)の7点。3連単は(7)(18)→(1)(7)(18)→(1)(2)(7)(10)(12)(18)のフォーメーション16点だ。