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12日の中京11Rで行われた第52回中日新聞杯(4歳上オープン、GIII、芝2000メートル、18頭立て、1着賞金=4100万円)は、川田将雅騎手騎乗の1番人気サトノノブレス(牡6歳、栗東・池江泰寿厩舎)がトップハンデ58キロを克服して快勝。3度目の重賞勝ちを果たした。タイムは2分1秒3(良)。
ハンデ戦らしく人気が割れた大混戦。しかし、終わってみればトップハンデでも実績で上回るサトノノブレスの完勝だった。1年7カ月ぶりの重賞V。貫禄の違いを見せつける3度目のタイトル獲得だ。
レースは外からロンギングダンサーが先手を取る意外な展開。ヤマニンボワラクテが2番手につけ、ファントムライト、ライズトゥフェイムが3番手を併走する。人気のサトノノブレスは5番手あたりでレースを進めた。淡々とした流れになり、大きな動きもないまま直線へ。2番手から先頭に立って押し切りを図るヤマニンボワラクテに、ファントムライトが迫り、さらにサトノノブレスが伸びる。ハンデ戦らしい決め手比べになったが、ゴール前はきっちりとサトノノブレスが伸びて快勝。一昨年8月の小倉記念を勝って以降はGIとGIIのみ使われてきたが、久々のGIII参戦で格の違いを誇示した。また、ディープインパクト産駒は6週連続の重賞制覇を達成している。1/2馬身差の2着は好位から粘り込んだ9番人気のファントムライト。さらにクビ差の3着にはロスなく立ち回って直線外に持ち出して伸びた13番人気のレコンダイトが入っている。
サトノノブレスは、父ディープインパクト、母クライウィズジョイ、母の父トニービンという血統。北海道洞爺湖町・メジロ牧場の生産馬で、里見治氏の所有馬。通算成績は23戦5勝。重賞はGII日経新春杯、GIII小倉記念(2014年)に次いで3勝目。池江泰寿調教師、川田将雅騎手ともに中日新聞杯初勝利。
川田騎手は「前が止まらない感じだったので、馬場を考えて前めで競馬をしようと思っていました。いい位置を取れましたし、直線もしっかり動いてくれました」と初騎乗のパートナーを称えていた。
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