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第20回アーリントンC(26日、阪神11R、GIII、3歳オープン国際、別定、芝・外1600メートル、1着本賞金3900万円=出走13頭)中団の外めを追走した4番人気ノーザンリバーがゴール前で抜け出し、重賞初勝利を飾った。タイム1分34秒2(良)。武豊騎手(41)=栗・フリー=はデビューの87年から25年連続での重賞Vを達成。1番人気のノーブルジュエリーは後方2番手から伸び切れず、7着に敗れた。
まぶしい日差しの下で、メンバー最速の末脚が輝いた。上がり3ハロン34秒5で伸びたノーザンリバーが、3連勝で重賞初Vを決めた。
「以前より馬がしっかりしていた。乗りやすくて、センスがある。追ってからもしっかりしていたね」
1月の未勝利戦(1着)以来の手綱だった武豊騎手は、パートナーを絶賛だ。道中は中団の外で力を温存。直線はスムーズな伸びを見せ、内キョウエイバサラを3/4馬身捕らえた。
ユタカは87年のデビュー以来、重賞は25年連続の勝利。28年の岡部幸雄元騎手(現JRAアドバイザー)、26年の河内洋元騎手(現調教師)に次ぐ歴代3位で、首位への道をまた一歩、しっかり踏みしめた。
ノーザンリバーは芝での初勝利が重賞で、ユタカは「芝でも勝てたし、先が広がった」。昨年9月の新馬戦でレーヴディソールの2着となった素質馬の走りが、いよいよ本物になってきた。(宇恵英志)