日本ダービーの『特選マイク』は、皐月賞５着のシンエンペラーを管理する矢作芳人調教師（６３）＝栗。前走はひと伸びを欠いたが、潜在能力はひけをとらない。大一番に向けての上積みや東京コースへの適性などを語った。

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──皐月賞は５着

「放牧から帰ってきたときの状態がもうひとつで、レースまでに戻り切りませんでした」


──今回の状態は

「明らかに良くなっています。短期放牧から１カ月前に帰ってきて、２週前の時点からいい状態です。１週前の動きも素晴らしかったです」

──けさの動きは

「皐月賞の追い切りでは弾まなかったけど、きょうは弾んでいました。前走と違い、いい状態でダービーに出せるということに調教師として満足しています」

──距離が２４００メートルになるが

「引っ掛かるところがないので、問題ないと思います。課題は、ずっとですが、集中力ということになると思います」

──ディープブリランテ、コントレイルに続くダービー３勝目がかかる

「過去の２勝はともに馬が絶好調でした。今回はそれに近い状態なので、非常に幸せです」


──坂井騎手とは２度目のコンビ

「ずっと（調教で）乗っていますし、馬のことはわかっていると思います」

──外国産馬として初制覇がかかる

「初物は大好きですからね」

──全兄に凱旋門賞馬ソットサスがいる良血馬

「こういう（大きな）レースを勝つには底力が必要ですが、そういう血統的なバックボーンがこの馬にはあります」

──欧州血統は道悪のほうがいいのでは

「ソットサスは不良馬場の凱旋門賞を勝ちましたが、非常に時計が速かった仏ダービーも勝っていますからね。速い馬場の適性もあると思っています」


★坂路でリズミカル

シンエンペラーは栗東坂路で４ハロン５４秒４─１２秒４を馬なりでマークした。リズミカルなフットワークには好感。１週前には同ＣＷコースで６ハロン７９秒８─１１秒４と好時計を出しており、矢作調教師は「先週が実質的な追い切りで、微調整という程度。１週前が素晴らしい動きだったし、皐月賞のときと違って弾んでいた。日本ダービーという舞台に、いい状態で向かえます」と納得の表情だ。

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