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松山弘平(34)=栗・フリー=騎乗で1番人気のウインマーベルがゴール前でしぶとく差し返してV。昨年2着の雪辱を果たし、重賞4勝目を飾った。次走は未定。ハナ差2着は連覇を狙ったレッドモンレーヴで、昨年のワンツーが入れ替わる決着となった。
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ど根性で鮮やかリベンジだ。連覇を狙ったレッドモンレーヴが鋭い末脚で抜け出しかけたところへ、もう一段ギアを引き上げたのが昨年半馬身差2着に泣いたウインマーベル。死力を振り絞って内から差し返し、強敵相手に雪辱を果たした。
「一旦かわされたと思うんですが、マーベルが最後まで本当に頑張ってくれた」
7ハロンでの重賞3勝目に、松山騎手が相棒をたたえる。Bコース替わりで大外⑮番枠は不利にも思えたが、「外に(前に)行く馬が結構いて並びは悪くないと思っていて、しっかりスタートを決めて自分のポジションで運べた。勝ち切れて成長を感じます」と正攻法Vに胸を張った。
道悪に加えて外枠(⑯番)で12着に大敗した高松宮記念の悪夢を振り払う快走に、「根性がありますね。前走が走っていないぶん、疲れも全然なかったので」と深山調教師も笑顔。今後は未定ながら、悲願のGⅠ制覇にまた一歩近づいた。(内海裕介)
■ウインマーベル 父アイルハヴアナザー、母コスモマーベラス、母の父フジキセキ。栗毛の牡5歳。美浦・深山雅史厩舎所属。北海道新冠町・コスモヴューファームの生産馬。馬主は㈱ウイン。戦績23戦7勝。獲得賞金3億8246万9000円。重賞は2022年GⅢ葵S、23年GⅡ阪神C、24年GⅢ阪急杯に次いで4勝目。京王杯スプリングCは松山弘平騎手、深山雅史調教師ともに初勝利。馬名は「冠名+驚くべきこと」。