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中山の日曜メイン・弥生賞ディープインパクト記念に、鹿戸雄一調教師(61)が管理馬2頭を送り込む。中でも注目が2戦2勝のトロヴァトーレ。デビューできなかった母のぶんの期待も背負い、クラシックに殴り込みをかける。
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今年6勝と好発進を決めた鹿戸厩舎が、皐月賞トライアルに秘蔵っ子を送り込む。新馬戦、葉牡丹賞を連勝と、日本ダービー馬の父レイデオロと同じ足跡を歩むトロヴァトーレ。前走は京成杯で3着となるコスモブッドレアなどを相手に2馬身差の完勝を収め、「狭いところから一瞬の切れ味で伸びてきた。ビュイック騎手も能力を高く評価してくれたよ」と指揮官の期待は高まる。
母シャルマントも鹿戸厩舎の管理馬。日英でGⅠ勝ちしたディアドラの半妹という血統馬だったが、デビュー直前に骨の病気(側頭骨舌骨関節症)が判明し、そのまま繁殖に上がった。「すごくいい馬で期待をしていたが、使う週に骨の病気が判明したのは残念だった。それでも繁殖になって、その子を預けてもらっているので思い入れはある。経験値は浅いが能力は高いので、いい形で本番の皐月賞へ向かえれば」。ゆかりの良血で、無敗のままクラシックへと突き進みたい。(片岡良典)