昨秋の阪神でエリザベス女王杯を勝ったアカイイトが、ＧⅠ２勝目を目指して出陣する。幸英明騎手（４６）＝栗・フリー＝は精神面の成長ぶりを証言。戦法にも幅が出た今なら牡馬相手でも期待が膨らむ。




――２カ月半ぶりだった始動戦を使ってのＧⅠ戦

「１週前の調教に乗りましたが、思った通りの動きで反応は良かった。中２週になりますが、反動はなさそうですね」

──前走の金鯱賞は３着だった

「折り合い面が不安でしたが、思ったほどテンションが高くなく、返し馬でも引っ掛かるところがありませんでした。それでレースでは前々に行ったんですが、しまい（の脚）は最後までしっかりしていましたよ」

──初コンビでＧⅠを勝った３走前のエリザベス女王杯時に比べて

「折り合いが難しいと聞いて乗ったんですが、厩舎の方がうまい具合に調整してくれています。その後は一戦ごとに安心して乗れるようになっていますね」

──舞台はエリザベス女王杯と同じ阪神の内回りコースになる

「実績があるし、心配はしていません。それに前走で（レースに）幅が出たことも分かりました。有馬記念までは、途中から行くか、しまいだけに賭けるかでしたが、今はいいポジションを取りに行くというプランも加わりました」

──強豪牡馬が多い

「エフフォーリア、ジャックドールは強いですね。展開の助けを含めて、何かいい条件が加わらなければと思いますが、期待に応えられるように頑張ります」




★軽めの調教でも合格点

アカイイトは栗東坂路の単走で４ハロン５３秒９─１２秒５。道中で気合をつけられ、ゴール前は流すような形でフィニッシュした。中竹調教師は「１週前にしっかり乗ったから、確認する程度の調教にしました。それでも動く馬なので時計は出ましたね。本番を見据えた感じだった前走に比べて、明らかに良くなっています」と合格点をつけた。

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