昨年の３冠馬コントレイル（栗・矢作、牡４）が１７日、引退レースとなるジャパンＣ（２８日、東京、ＧＩ、芝２４００メートル）に向けて、栗東トレセンで１週前追い切りを行った。

　通常の１週前は主戦の福永騎手がまたがるが、米国遠征から帰国後の隔離期間のため、担当の金羅助手が騎乗。ＣＷコースで先導する２頭を約５秒ほど追走し、４コーナーで馬場の中ほどを回ったとはいえ、ゴール前で促された程度で６ハロン７６秒８の自己ベストをマーク。とても追いつきそうにない位置から、中ゲンパチミーティア（２勝クラス）と併入、外スーパーフェイバー（３勝クラス）にクビ先着し、脚力の違いを見せつけた。金羅助手は「１回叩いているし、息の入りも良かった。以前より体質が強くなって、今回は回復も早かったですね」と順調さを口にする。

　前走の天皇賞・秋（２着）後は在厩で調整。課題のゲート練習も入念に行い、悔いのない仕上げで臨む構えだ。「やれることはやっていきたい。ラストチャンスだし、もうひとつタイトルを取らせてあげたい」と力を込めた。

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