競馬ニュース > 記事
究極の上がり馬が新女王に輝く! テルツェットがV5戴冠だ。
昨年8月の村上特別(1勝クラス)から前走・ダービー卿CTまで破竹の4連勝。そもそも敗れたのが2000メートルのミモザ賞(3着)だけというのだから、まったく底を見せていない。その足跡は同期のディープインパクト牝馬で、無敗で大阪杯を制したレイパパレを思わせる。
デビュー時から馬体重はそれほど変わっていないが、「去年の秋くらいから体に幅が出て、いい筋肉がついてきました。それに落ち着きも出てきました」と、和田郎調教師は心身両面での成長を感じている。
前走はハンデ53キロの利もあったとはいえ、1分32秒6の好時計で牡馬相手に完勝。過去にダービー卿CT連対から臨んだ馬は【1・1・0・1】と好走しており、GI初挑戦でも何ら気後れはない。左回りのマイル戦は3戦3勝で、上がり3Fもすべて最速。東京のマイルはうってつけで、叔母にはGI2勝のラヴズオンリーユーとスケールの大きい母系も魅力だ。
枠順は〔5〕枠(9)番に決まり、「真ん中くらいのいいところ。追い切ったあとはピリッとしてきましたが、テンションが上がりすぎずにちょうどいい感じです。あとはミルコさんにお任せです」と、トレーナーは好感触を伝える。命運を託されたM・デムーロは東京のGIで通算9勝。大舞台に強いイタリアンが、「本当にいい瞬発力を持っている」と惚れ込むパートナーをGIの頂へと導く。
“究極の3連単”はテルツェットを1着に固定。マイル戦なら大崩れは考えられないグランアレグリアを2、3着に据えた12点で高配当を狙う。(夕刊フジ)
★ヴィクトリアMの出馬表はこちら 調教タイムも掲載