過去のデータを分析し、注目馬を導き出す『ＺＢＡＴ！ピックアップデータ』。秋華賞（１０月１８日、京都、ＧＩ、芝・内２０００メートル）トライアルのローズＳは、過去１０年で６勝を挙げるディープインパクト産駒で、同レース最多の６勝を挙げる武豊騎手とコンビを組むデゼルが狙い目だ。開幕週から差しも決まった中京で、自慢の末脚がさく裂する。

　本番に直行する無敗の２冠女王デアリングタクトは不在ながら、好メンバーがそろった秋華賞の前哨戦。注目は過去１０年で６勝と他を圧倒するディープインパクト産駒だ。該当４頭の中でも、同レース最多の６勝の武豊騎手がエスコートするデゼルを狙い撃つ。

　今年は１１月からの京都競馬場改修工事の影響で中京での開催になる。例年の阪神芝１８００メートルから舞台も距離も替わるが、傾向は変わりない。今年の中京芝２０００メートルは、ディープインパクト産駒が最多の３勝。単勝回収率１２２％をマークしている。

　デゼルは、仏オークスを勝ったアヴニールセルタンを母に持つ素質馬だ。デビューは今年３月と遅めながら、連勝でＬ・スイートピーＳを勝利。前走のオークスは１１着に敗れたが、友道調教師は「厳しい競馬でもそんなに差（勝ち馬と０秒７差）はなかった。背が伸びて体幹がしっかりした」と、ひと夏を越しての成長ぶりにうなずく。また、武豊騎手は「デビュー戦もまだまだ走れる感じではなかったけど、素質だけで勝ったような感じでした。そういう意味でも今回は楽しみです」と、初戦以来のタッグを心待ちにする。

　馬場傾向も重賞初勝利への後押しになる。先週の中京芝は、開幕週ながら先行５勝に対して差し７勝。複数の騎手が「思った以上に差しが決まった。直線の長いコースなので、先行勢は厳しい面がある」と、差し有利を証言した。

　本番での打倒デアリングタクトに向け、デゼルがその一番手に名乗りをあげる。

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