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後世に語り継がれる“伝説の一戦”や“衝撃の一戦”には枚挙に暇がなく、日本競馬史上最強スプリンターと並び称されるサクラバクシンオーとロードカナロアが、いずれも圧倒的な強さで連覇(前者が第27~28回、後者が第46~47回)。1998年の第32回は、引退レースとしてこのレースに臨み、誰もが勝利を信じて疑わなかった単勝1.1倍のタイキシャトルがよもやの3着に敗れ、競馬界に衝撃が走った。2000年の第34回は逃げ馬と並走していたダイタクヤマトが4コーナー早め先頭で押し切り、16頭立ての最低人気、単勝257.5倍での勝利に場内が騒然。2005年の第39回は、当時の世界最強スプリンター・サイレントウィットネス(香港)が噂に違わぬ異次元の強さを見せつけ、ファンの喝采と溜息を誘った。
▼2005年は香港馬サイレントウィットネスが異次元の強さを見せつけた。
JRA初の1200m重賞として、中山芝1200mを舞台に1967年に創設。1984年のグレード制導入と同時にG3に格付けされ、1987年にG2に昇格した。1990年にG1競走の仲間入りを果たし、下半期の短距離路線のチャンピオンを決める一戦として認識されるようになった。2005年からは世界の競馬団体が参加するかたちで新設された、1200m以下の国際重賞競走で構成される「グローバル・スプリント・チャレンジ」に編入(2018年以降はシリーズが休止)。現在はこのスプリンターズSをステップに、暮れの香港スプリントに進むローテーションがトップスプリンターにとっての王道路線となっている。なお、1988年には東京競馬場(芝1400m)で、2002年と2014年には新潟競馬場(芝1200m)で開催された。
1986年以降の優勝馬を掲載しています。
優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記と統一しています。
回数 | 開催日 | 優勝馬 |
---|---|---|
第57回 |
2023年10月1日
中山
芝1200m
|
ママコチャ
栗
牝4 川田将雅
池江泰寿
|
第56回 |
2022年10月2日
中山
芝1200m
|
ジャンダルム
栗
牡7 荻野極
池江泰寿
|
第55回 |
2021年10月3日
中山
芝1200m
|
ピクシーナイト
栗
牡3 福永祐一
音無秀孝
|
第54回 |
2020年10月4日
中山
芝1200m
|
グランアレグリア
美
牝4 C.ルメール
藤沢和雄
|
第53回 |
2019年9月29日
中山
芝1200m
|
タワーオブロンドン
美
牡4 C.ルメール
藤沢和雄
|
第52回 |
2018年9月30日
中山
芝1200m
|
ファインニードル
栗
牡5 川田将雅
高橋義忠
|
第51回 |
2017年10月1日
中山
芝1200m
|
レッドファルクス
美
牡6 M.デムーロ
尾関知人
|
第50回 |
2016年10月2日
中山
芝1200m
|
レッドファルクス
美
牡5 M.デムーロ
尾関知人
|
第49回 |
2015年10月4日
中山
芝1200m
|
ストレイトガール
栗
牝6 戸崎圭太
藤原英昭
|
第48回 |
2014年10月5日
新潟
芝1200m
|
スノードラゴン
美
牡6 大野拓弥
高木登
|
第47回 |
2013年9月29日
中山
芝1200m
|
ロードカナロア
栗
牡5 岩田康誠
安田隆行
|
第46回 |
2012年9月30日
中山
芝1200m
|
ロードカナロア
栗
牡4 岩田康誠
安田隆行
|
第45回 |
2011年10月2日
中山
芝1200m
|
カレンチャン
栗
牝4 池添謙一
安田隆行
|
第44回 |
2010年10月3日
中山
芝1200m
|
ウルトラファンタジー
外
セ8 H.ライ
イウ
|
第43回 |
2009年10月4日
中山
芝1200m
|
ローレルゲレイロ
栗
牡5 藤田伸二
昆貢
|
第42回 |
2008年10月5日
中山
芝1200m
|
スリープレスナイト
栗
牝4 上村洋行
橋口弘次
|
第41回 |
2007年9月30日
中山
芝1200m
|
アストンマーチャン
栗
牝3 中舘英二
石坂正
|
第40回 |
2006年10月1日
中山
芝1200m
|
テイクオーバーターゲット
外
セ7 J.フォード
ジャニア
|
第39回 |
2005年10月2日
中山
芝1200m
|
サイレントウィットネス
外
セ6 F.コーツィー
クルーズ
|
第38回 |
2004年10月3日
中山
芝1200m
|
カルストンライトオ
栗
牡6 大西直宏
大根田裕
|
第37回 |
2003年10月5日
中山
芝1200m
|
デュランダル
栗
牡4 池添謙一
坂口正大
|
第36回 |
2002年9月29日
新潟
芝1200m
|
ビリーヴ
栗
牝4 武豊
松元茂樹
|
第35回 |
2001年9月30日
中山
芝1200m
|
トロットスター
美
牡5 蛯名正義
中野栄治
|
第34回 |
2000年10月1日
中山
芝1200m
|
ダイタクヤマト
栗
牡6 江田照男
石坂正
|
第33回 |
1999年12月19日
中山
芝1200m
|
ブラックホーク
美
牡5 横山典弘
国枝栄
|
第32回 |
1998年12月20日
中山
芝1200m
|
マイネルラヴ
美
牡3 吉田豊
稲葉隆一
|
第31回 |
1997年12月14日
中山
芝1200m
|
タイキシャトル
美
牡3 岡部幸雄
藤沢和雄
|
第30回 |
1996年12月15日
中山
芝1200m
|
フラワーパーク
栗
牝4 田原成貴
松元省一
|
第29回 |
1995年12月17日
中山
芝1200m
|
ヒシアケボノ
栗
牡3 角田晃一
佐山優
|
第28回 |
1994年12月18日
中山
芝1200m
|
サクラバクシンオー
美
牡5 小島太
境勝太郎
|
第27回 |
1993年12月19日
中山
芝1200m
|
サクラバクシンオー
美
牡4 小島太
境勝太郎
|
第26回 |
1992年12月20日
中山
芝1200m
|
ニシノフラワー
栗
牝3 河内洋
松田正弘
|
第25回 |
1991年12月15日
中山
芝1200m
|
ダイイチルビー
栗
牝4 河内洋
伊藤雄二
|
第24回 |
1990年12月16日
中山
芝1200m
|
バンブーメモリー
栗
牡5 武豊
武邦彦
|
第1回(1967年)は7月9日。第2回(1968年)は5月3日。第15~17回(1981~1983年)は2月下旬。第18~23回(1984~1989年)は3月中旬。第24~33回(1990~1999年)は12月中旬~下旬。第3~14回(1969~1980年)、第34回(2000年)以降は9月下旬~10月上旬に開催されている。
施行場所:中山芝1200m(右・外回り)
出走資格:3歳以上
1着賞金:1億7000万円
負担重量:定量
第3回は「英国フェア開催記念」として施行。第8~13回はレース名に「読売杯」が、第14~16回はレース名に「読売」が付く。
1967年 | 中山芝1200m、4歳(現在の3歳)以上、ハンデキャップ戦として創設 競走名は「スプリンターズステークス」 |
1969年 | 負担重量を別定に変更 「英国フェア開催記念」の競走名で施行 |
1975年 | サクライワイがレース史上初の2連覇を達成 |
1978年 | メイワキミコがレース史上2頭目の2連覇を達成 |
1984年 | グレード制導入にともないG3(国内独自)に格付け |
1987年 | G2(国内独自)に昇格 |
1988年 | 東京芝1400mで施行 |
1989年 | 混合競走に指定 |
1990年 | G1(国内独自)に昇格 負担重量を定量に変更 バンブーメモリーが芝1200mの日本レコードを更新 |
1994年 | 国際競走に指定 サクラバクシンオーが芝1200mの日本レコードを更新 レース史上3頭目の2連覇を達成 |
1995年 | 指定交流競走に指定 |
2001年 | トロットスターが中山芝1200mのコースレコードを更新 |
2002年 | 新潟芝1200mで施行 |
2005年 | 「グローバル・スプリント・チャレンジ」に指定(~2017年) |
2004年 | 「日本中央競馬会創立50周年記念」の副題を付して実施 |
2006年 | 国際G1に格付け |
2012年 | ロードカナロアが中山芝1200mのコースレコードを更新 |
2013年 | ロードカナロアがレース史上4頭目の2連覇を達成 |
2014年 | 新潟芝1200mで施行 |
2016年 | 「ブリーダーズカップ・チャレンジ」に指定(~2019年) |
2017年 | レッドファルクスがレース史上5頭目の2連覇を達成 |
2020年 | COVID-19の流行により無観客競馬として開催 |