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令和元年。二番目のダートグレードは、兵庫チャンピオンシップ。このレースは、昨年の兵庫ジュニアグランプリ以来、地方馬と中央馬が激突する3歳最初の交流重賞。将来の古馬重賞ウイナーと、生涯500万下の馬が競うレースのため、能力差が大きく、過去10年中8度も1~3番人気馬が連対しているのがポイント。また、過去10年で1~3番人気馬が3着以内を独占したことが4度もあります。
当然、地方馬は不振で、中央馬の独壇場。2011年に唯一、兵庫のホクセツサンデーが連対していますが、この年は、東日本大震災の影響で、このレースの前哨戦としての意味合いを持つ伏流Sが開催中止。確かにこの年は兵庫がややレベルが高かったものの、ヒアシンスSの勝ち馬など、有力馬がぶっつけ本番で挑むことになった背景もありました。関西圏のこのレースは、強豪の南関東勢が滅多に出走してこないこともあり、中央馬が断然有利のレースと考えてもいいでしょう。
前記したように、このレースは、前哨戦としての意味合いを持つ伏流Sの連対馬が活躍するレース。過去10年のこのレースでの成績は、【2・3・0・1】と優秀。1着の該当馬は、2013年のコパノリッキー、2015年のクロスクリーガー。2着の該当馬は、2009年のスーニ、2014年のランウェイワルツ、2015年のリアファル。遡れば、2008年のこのレースの勝ち馬ナンヨーリバーも伏流Sの勝ち馬でした。唯一、4着以下だったのは、2017年のリゾネーターで4着。同馬は伏流Sが休養明けでの勝利でしたから、その反動が出たのでしょう。
また、同年のヒヤシンスSの連対馬も有力。過去10年のこのレースでの成績は、【2・1・3・0】。1着の該当馬は、2010年のバーディバーディ、2014年のエキマエ。2着の該当馬は、2014年のランウェイワルツ、2016年のゴールドドリーム。3着該当馬は、2011年のラヴィアンクレール、2013年のソロル。ヒヤシンスSの連対馬は、ゴールデンバローズやエポカリスのようにUAEダービーに向かうこともありますが、出走してくれば、伏流Sの連対馬同様に信頼できるでしょう。
逆に、穴パターンはワンパターンで、ほどんどが伏流S3着以下からの巻き返し。その中でも前走の伏流Sで4コーナー5番手以内だった馬がよく巻き返しています。該当馬は、2012年のプーラヴィーダ(3着)、2013年のソロル(3着)、2016年のケイティブレイブ(1着)、2017年のノーブルサターン(5着)。これは伏流Sが短距離路線馬の出走により、前が苦しい流れになりやすいから。伏流Sで3着以内だと人気になりますが、大敗すると一気に人気を落とすので、ヒモ穴に一考の価値はあるでしょう。
まとめるとこうなります!
●本命候補
・前走の伏流Sで連対した馬。
(伏流Sが休養明けだった場合を除く)
・同年のヒヤシンスSの連対馬。
●穴馬候補
・前走の伏流Sで4コーナー5番手以内でレースをした馬。
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このコラムへのコメント
TERAMAGAZINE
【山崎エリカプロ】
第20回 兵庫チャンピオンシップ(Jpn2)
【 予想購入金額(一般会員) 1000G 】
※( G=日本円 )
前々走の500万下で3着馬に5馬身半差、4着馬に10馬身半差をつけて逃げ切り勝ちした(11)1ダイシンインディー。
前走で芝のレースを叩き台にしてスピード強化を図っているだけにここは期待。
休養前に未勝利、500万下を連勝した(6)ゴールドラグーン。
前走の伏流Sはスタミナが不足する休養明けで緩みないペースで逃げたために7着失速も、前走で厳しい流れを経験したことでスタミナ面の強化が期待できるでしょう。
このレースは一昨年のノーブルサターンのように伏流Sの前バテ馬がよく穴を開けるので要注意です。
https://nar.umanity.jp/professional/coliseum_view.php?user_id=3100000007&race_id=2019050227040210
2019年5月3日 18:56