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11日(水)に大井競馬場で、節目の第20回を迎えるジャパンダートダービー(交流GI、3歳オープン、定量、ダート・右2000メートル)が行われる。2歳チャンピオンの座を争った全日本2歳優の上位3頭が揃うほか、さまざまな路線から素質馬が集結した。
★2歳王者ルヴァンスレーヴを巡る争い
最も注目を集めるのは、全日本2歳優駿を制して“2歳王者”の称号を獲得したルヴァンスレーヴ(美浦・萩原清厩舎)。2018年初戦こそ敗れたものの、前走のGIIIユニコーンSでは力の違いを見せて圧勝した。
ゲートや道中の立ち回りに不安が残っているだけに、最内枠に入ったのは懸念材料。唯一の黒星を喫した右回りコースや、初体験となる2000メートルも課題だが、まとめて克服してくれる能力はある。
★2歳王者に土をつけているドンフォルティス
全日本2歳優駿では惜しくも2着に敗れたものの、ルヴァンスレーヴには、年明け初戦となった伏竜Sでリベンジを果たす勝利を挙げているドンフォルティス(栗東・牧浦充徳厩舎)。
2歳王者に初黒星をつける形となった伏竜Sで、騎乗した石橋騎手は「前走を見て逆転は可能と思っていました。返し馬で物見していたので、早く抜け出したくなかったけど、あまりに手応えが良くて。本当に強い馬ですよ」と手応えを語っていた。
そして今回は、ゴールドアリュール(02年)、ビッグウルフ(03年)、カネヒキリ(05年)でジャパンダートダービー最多の3勝を挙げている主戦の武豊騎手に戻る。
全日本2歳優駿や伏竜Sに続く2頭の一騎打ちムードとなるが、僅差の勝負になった時には、名手の手綱さばきによるもうひと押しにも期待したい。
★“2強”に挑む東京ダービー馬ハセノパイロ
昨年末の全日本2歳優駿ではルヴァンスレーヴ、ドンフォルティスの3着に敗れたものの、その後は地元の南関東で東京ダービーのタイトルを獲得し、ダービー馬となったハセノパイロ(船橋・佐藤賢二厩舎)が、再び高い“2強”の壁に挑む。
全日本2歳優駿の内容だけ見ると、対ルヴァンスレーヴ、対ドンフォルティスでは分が悪い気もするが、管理する佐藤賢二調教師は、トーシンブリザード(01年)、そして記憶に新しい昨年のヒガシウィルウィンで2度制しているように、このレースの勝ち方、JRA勢の倒し方を知っている。
また、東京ダービーを制した勢いに乗って挑戦するのはトーシンブリザード、ヒガシウィルウィンと同じ。マークは必要だ。