競馬ニュース > 記事
究極のスタミナランナーが、3冠牝馬の野望を打ち砕く。アーモンドアイの前に立ち塞がるのはキセキだ。
東京2400メートルの頂上決戦となれば、単なるスピードと切れ味だけでは勝てない。過去10年で、菊花賞で連対経験のある馬が、3勝・2着3回と好成績を残しているのがその証拠だ。15年に7番人気2着のラストインパクトも菊4着の実績があった。3000メートルを乗り切ることのできるスタミナは大きな武器になる。
キセキは昨年、菊で大輪を咲かせた。過去に例を見ないような不良馬場のなか、3角過ぎからのロングスパートで2馬身差快勝。根性と持久力は抜きん出ている。激走の反動からスランプが続いたが、この秋は毎日王冠→天皇賞と連続3着。確かな復調を示している。
前走は意表を突く逃げだったが、「前に行く馬がいなかったので自分で組み立てようと思っていました。次に向けて得るものはありました」と、川田騎手は収穫を強調する。走破時計1分57秒0は、例年なら優にVレベル。それも、自らペースを刻んでのものだけに価値がある。芝がCコースに替わった先週は逃げ馬が【5305】連対率61・5%と大暴れ。前走同様の先行策なら粘り込みは十分だ。
21日はCWコースでしまい重点に6F84秒0、ラスト1F11秒8の好反応を披露。「前走後の回復はビックリするほど早かったです。今は何もかもが噛み合って、状態はさらに上がっていますよ。今回はあと2つ上の着順がほしいですね」と、辻野助手は超強気だ。王道を歩んできた4歳牡馬が、歴戦の強みを見せつける。
“究極の3連単”はキセキを1着に固定。一昨年の菊花賞馬サトノダイヤモンドを2、3着に据えた10点で勝負する。(夕刊フジ)
★ジャパンカップの枠順はこちら 調教タイムも掲載