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節目の50回目を迎える小倉の名物ハンデGIII「小倉記念」(10日、芝2000メートル)が、開催2週目の週末を盛り上げる。暑さ不問の小倉巧者がそろうなか、まずは昨年の覇者メイショウナルトにスポットだ。独り旅を決めた前走・七夕賞で重賞2勝目を飾り、連覇へ絶好のムード。勝てばサマー2000シリーズ制覇にも大きく前進する。
休み明けだった新潟大賞典で15着、2戦目の鳴尾記念でも11着と振るわなかったメイショウナルトが、田辺騎手と初コンビを組んだ前走・七夕賞でガラリ一変した。
好スタートからハナへ立つと、ゴールまでノンストップ。4角から直線に向かうところでは、後続を突き放す力強さすらあった。「こんなふうに走ってくれんかなと思っていたとおりの競馬。どうしてそれができたかは、実のところ誰にも分からん」と武田調教師。
その“謎”もまたナルトの真骨頂か。重賞2勝目に笑みはこぼれたものの、頭のなかは疑問符だらけ。ここをこうすれば気まぐれはないという、探し続けてきたツボが見つかったわけではない。
「夏が合うと言われればそうやと思うし、コーナー4つが集中力を途切れさせなかったと言われればなるほどとは思うけど、それが勝因だとは断言できない。鳴尾記念も(武)ユタカちゃんが気分良く走らせてくれていた。もちろん、鞍上が替わったからでもないよ」
ただ、小倉が昨年勝った舞台ということは紛れもない事実だ。「1週前はCWコースでサッとやって、日曜(3日)に小倉入り。ここまではいつもと同じ。現地でも変わりなく、前走と同じくらい走ってくれればいい競馬になるやろね」
格上に挑みレコードで制した昨年の再現へ、やるべきことをやり尽くして臨む。(夕刊フジ)
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