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凱旋門賞(10月6日、仏ロンシャン、GI、芝2400メートル)を目指すオルフェーヴル(栗・池江寿、牡5)、キズナ(栗・佐々木晶、牡3)に強敵が出現した。
欧州中長距離路線のシーズン前半の総決算、第63回キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(GI、3歳上、芝・右2400メートル)が27日、ロンドンの西60キロにあるアスコット競馬場で8頭によって争われ、J・ムルタ騎乗の4番人気ノヴェリスト(愛国産、独=A・ヴォーラー、牡4、父モンズン)が圧勝した。
3番手から残り400メートル過ぎで楽に先頭に立ち、今年の愛ダービー馬で2番人気トレーディングレザーに5馬身の差をつけての勝利。タイムは2010年のこのレースでハービンジャーがマークしたコースレコードを2秒18も更新する2分24秒60(良)だった。1着賞金60万3961・5ポンド(約9120万円)。11年英チャンピオンS、12年ドバイシーマクラシックなどGI3勝のシリュスデゼーグルが1番人気だったが、4着に終わった。
ノヴェリストは10戦8勝、GIは昨年のジョッキークラブ大賞典(伊)、前走のサンクルー大賞典(仏)に次ぐ3勝目。ドイツ調教馬のキングジョージ制覇は昨年のデインドリームに次ぐ2度目となった。
英国大手ブックメーカー(公認の賭け請け負い業者)・ウィリアムヒル社の凱旋門賞のオッズで同馬は8番人気タイの15倍だったが、今回の勝利でパリ大賞典優勝馬フリントシャイアー(仏=A・ファーブル、牡3)と並ぶ6倍の1番人気になった。オルフェーヴルは7倍で3番人気タイ。キズナは15倍で8番人気タイとなっている。