牡馬クラシックの１冠目、皐月賞（ＧＩ、芝２０００メートル）が１４日、中山競馬場で行われる。本紙・加藤隆宏記者は、ロゴタイプに自信の◎（マルドン）。トライアルのフジテレビ賞スプリングＳを完勝した２歳王者が、皐月賞２勝のミルコ・デムーロ騎手（３４）＝イタリア＝を背に、得意の中山で再び頂点に立つ。４頭が人気を集める混戦模様だけに、カトちゃんの◎からでもおいしい配当をゲットできる！！

　進化を遂げた２歳王者の優位は動かない。経験値と完成度でライバルをリードしているロゴタイプに自信の◎をつけた。

　身体能力の比較ならば、エピファネイアやコディーノなどに見劣るかもしれないが、キャリアを積んでステップアップしたロゴタイプには好機を逃さない、したたかさがある。

　昨年１２月の朝日杯ＦＳの前ですでに５戦（２勝）。９月の札幌２歳Ｓ（４着）は、コディーノに並ぶ間もなくかわされたが、負けたレースで得たものが血肉となった。苦い経験が、埋もれていた素質を開花させたと言ってもいい。

　朝日杯ＦＳではコディーノの追撃を退け、年明け初戦のフジテレビ賞スプリングＳも圧勝した。札幌２歳Ｓ当時とは比べものにならないほど、馬体はたくましく成長。王者にふさわしく、レースぶりも自信に満ちあふれている。２歳王者がスプリングＳを勝てば、皐月賞で負けないという心強いデータもある。

　精神面でもライバルを上回っている。折り合いなど、自分との戦いに気を使う心配がないので、レースに全神経を集中できるのは大きなアドバンテージだ。中山でＧＩ、ＧＩＩを連勝しているように、直線３１０メートルの小回りコースは好位差しの「自分の形」が、最大限に生きる舞台。展開や馬場状態に左右されず、ライバルに先んじて動いて勝ちに行ける。前走の勝ちっぷりを見れば、２０００メートルへの距離延長も気にならない。

　「とてもクレバーな馬。スタートがいいし、競り合ってもしぶとい」とはミルコ・デムーロ騎手。皐月賞２勝の名手はパートナーに全幅の信頼を置いており、仕掛けるタイミングも心得ている。最終追い切りは軽めだったが、中３週のレース間隔で、１週前の動きが絶好。文句のない仕上がりだ。

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