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当企画のコンセプトにつきましては、コチラにてご確認ください。今週も“勝ち逃げ馬券師”新良武志氏に、注目の乗り替わりをピックアップしてもらいます。
※データは2018年以降の結果をもとに集計
編集部(以下、編) 今週の日曜日は、阪神で阪急杯が、中山で中山記念が組まれています。
新良(以下、新) レース格は中山記念のほうが上ですが、注目の乗り替わりという点を重視し、ここは阪急杯のほうをチョイスします。
編 阪急杯に魅力的な乗り替わりが発生しているということですね。
新 はい。北村宏司騎手から武豊騎手に乗り替わる⑧サンライズオネストを推奨します。
編 リーディング順位的にも、ここ最近の活躍ぶりを比較しても、戦力アップが見込める乗り替わりという印象を受けます。
新 イメージ通りに鞍上強化と判断していいでしょう。阪神芝1400mは、武豊騎手が2021年以降に勝率25.0%を記録している得意舞台ですしね。
編 それは心強い。振り返れば、阪急杯では4年前にダイアナヘイローで制した実績もありますね。
新 このコースで行われた直近2年のファンタジーSを、メイケイエールとウォーターナビレラで連覇しているように、重賞でも勝負強いです。
編 レジェンドここにあり、ですね。
新 というように、鞍上についてはなんら不安はありません。
編 となると、気になるのが馬の能力や適性ということになります。
新 結論から言いますと、サンライズオネストはここでも十分に勝ち負けの争いに加われると評価しています。
編 前走はオープン特別を制していますが、その勢いのまま重賞タイトルを手にする可能性もあると。
新 あっても不思議はないと思いますよ。抜けた存在のいないメンバー構成ですしね。
編 阪神芝1400mという舞台に対する適性はいかがでしょうか?
新 これまで16戦使われたうち、12戦がマイル以上ですが、ここ最近は千四以下で安定していますし、このコースも一度勝っていますので、合うと考えるべきでしょう。
編 前走は千二でしたが、距離延長は問題ないと。
新 はい。前走はハイペースのスタミナ比べに耐えて勝利したかたちですので、レース内容はむしろ千四向きのように感じました。問題ないどころか、プラスに働く可能性もありそうです。
編 つまり、現状のこの馬のベストの距離は千四と考えられるですね。
新 私はそう見立てています。マイルでは切れ負けすることも多かったですから。
編 理想的なのは、このコースを勝った4走前のような先行する競馬でしょうか?
新 そうでしょうね。典型的な逃げ馬不在のメンバー構成で、楽に先行できそうな点はプラスです。
編 鞍上もそれをわかっていて、ポンと行くかもしれませんね。
新 2~3番手でもいいですし、ダイアナヘイローのときのようにハナを切ってそのまま押し切ってしまうのもアリでしょう。
編 いずれにせよ、展開を味方につけて馬券に絡む可能性は高いと?
新 そう考えています。人気的にも買いやすいので、ぜひ買い目に加えることを一考してください。
★その他の注目乗り替わり★
中山9R ③ダノンティアラ(ルメール→川田将雅)
小倉10R ⑥マベルロンジュ(川又賢治→横山和生)
中山11R ⑧マルターズディオサ(松岡正海→戸崎圭太)
【プロフィール】
新良武志(しんら・たけし)
かつてはどこにでもいる競馬ファンの1人だったが、データベースソフト【TARGET】との出合いを経て、眠っていた馬券師としての素質が開花。騎手・種牡馬にウマニティU指数を組み合わせた独自のデータ活用術を考案し、常勝スタイルを確立させる。2015年秋にメディアデビュー。雑誌、WEBを中心に精力的に予想家活動を行っている。著書に『毎日コツコツ勝ち逃げリーマン馬券術』(ベストセラーズ)、『ジョッキー未来予測2019』(秀和システム)。
最新情報は『“新良式”データ馬券ブログ』で公開中。
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