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当企画のコンセプトにつきましては、コチラにてご確認ください。今週も“勝ち逃げ馬券師”新良武志氏に、注目の乗り替わりをピックアップしてもらいます。
※データは2017年以降の結果をもとに集計
編集部(以下、編) いよいよこの日がやってきましたね。
新良(以下、新) どういうことでしょう?
編 昨年、ともに3連単300万円以上の配当を出した、函館記念と中京記念の開催日です。
新 そういうことですか!
編 波乱必至で難解なハンデ重賞がダブルで組まれている、悩ましい日でございます。
新 とくに函館記念は毎年思いますが、当てるのは本当に大変ですね。ただ、見方を変えれば高配当ゲットのチャンスであるとも……。
編 おっしゃる通り。どんな馬が来てもおかしくない。つまり、どこからでも狙っていける。新良さん、腕の見せどころですよ!
新 プレッシャーをかけるのはやめてください(笑)。私は平常心で臨みます。
編 失礼いたしました。では、新良さんが導き出した結論をお聞かせください。
新 私は中京記念のほうを狙ってみたいと思っています。
編 ズバリ、注目の乗り替わりは?
新 岩田望来騎手から川田将雅騎手に乗り替わる③アンドラステですね。
編 岩田ジュニアは奮闘していますが、なぜか重賞になるとパフォーマンスを落とすのが玉にきず。それだけに、今回の乗り替わりは大幅鞍上強化に感じられます。
新 まさにそのイメージでいいでしょう。単なる腕の差だけでなく、大きな舞台での勝負強さも段違い。別馬のような走りを見せてくれるかもしれません。
編 しかもこの馬、川田騎手と蜜月関係にある中内田充正厩舎の所属なんですね。
新 その通りです。詳しい理由は定かではありませんが、川田騎手はアンドラステに一度しか騎乗したことがありません。
編 当然とでもいわんばかりに、そのときは勝利しています。
新 はい。だから、川田騎手が主戦を務めていたら、この馬はもっと勝っていたでしょう。今回は、ようやく手綱が渡ってきたか、という感想を持っています。
編 期待は一気にふくらみますね。
新 強調材料は馬主にもあります。今年の社台RHは重賞を6勝していますが、そのうち2勝が川田騎手で、重賞での騎乗数がいちばん多いのも川田騎手。馬主サイドにとっても勝負騎手なんです。
編 厩舎×馬主が一丸となって勝ちにきているわけですね。
新 そう考えていいでしょう。川田騎手は小倉芝1800mにおいて、2017~2019年が31.6%、2020年以降が31.0%という驚異的な勝率をマーク。マイナス要素はほとんど見当たりません。
編 まさに、付け入る隙がないという印象です。
新 アンドラステは重賞戦線で堅実に走っていますからね。そこに川田騎手の力が加われば……。
編 馬券圏内はもちろん、1着という最高の結果にも期待できそうですね。
新 鞍上人気はすると思いますが、それでも妙味のあるオッズを示してくれるはず。ぜひ狙ってみてください。
★その他の注目乗り替わり★
函館11R ⑮バイオスパーク(丸山元気→池添謙一)
福島11R ⑧アイラブテーラー(横山武史→田辺裕信)
福島12R ③トモジャドット(泉谷楓真→三浦皇成)
【プロフィール】
新良武志(しんら・たけし)
かつてはどこにでもいる競馬ファンの1人だったが、データベースソフト【TARGET】との出合いを経て、眠っていた馬券師としての素質が開花。騎手・種牡馬にウマニティU指数を組み合わせた独自のデータ活用術を考案し、常勝スタイルを確立させる。2015年秋にメディアデビュー。雑誌、WEBを中心に精力的に予想家活動を行っている。著書に『毎日コツコツ勝ち逃げリーマン馬券術』(ベストセラーズ)、『ジョッキー未来予測2019』(秀和システム)。
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