競馬ニュース > 記事
無敗2冠制覇へ準備万端だ。4戦4勝の皐月賞馬エフフォーリア(美浦・鹿戸雄一厩舎、牡)が26日、茨城・美浦トレセンで日本ダービーの最終追い切りを行い、Wコース5ハロン66秒0-11秒8を余力たっぷりにマークした。3頭併せで最先着するなど動きは抜群で、調教評価は文句なしに最高の『S』。手綱を取った主戦の横山武史騎手も「いい意味で平行線。何も不安はない」と絶好の手応えをつかんだ様子だ。注目の枠順は27日に確定する。
躍動する鹿毛の馬体が、朝日を浴びてひと際輝いて見えた。午前6時すぎの美浦トレセン。無敗の皐月賞馬エフフォーリアが、Wコース3頭併せの真ん中で堂々たる走りを披露。横山武騎手が気合をつけるとラスト1ハロン11秒8(5ハロン66秒0)で力強く伸び、ゴールでは体ひとつ抜け出した。
「2頭で挟んで力む面を確認したかったし、それを確かめられた。ギリギリまで我慢して最後は流す感じ。ゴール後も余裕があったし、いい調教ができました」
鞍上が満足げな表情を浮かべる。この日の追い切りは、どのシーンを切り取ってみても全く無駄のない動きだった。3頭縦列の2頭目で冷静沈着な走り。タイトな競馬も想定して、直線で両サイドからプレッシャーをかけられてもじっと我慢している。ゴーサインが出されると、待ってましたとばかりに加速し、内ファビュラスノヴァに1馬身、外ヴィアメントに1馬身半先着。「皐月賞から状態が下がらなければと思っていました。いい意味で平行線ですし、何も不安はないです」と主戦は胸を張る。
相棒はデビューから3/4馬身→1馬身1/4→2馬身1/2→3馬身と、クラスが上がって相手が強くなるにもかかわらず、2着との着差を広げてきた。以前からダービーを意識していた馬だが、皐月賞圧勝でその思いは一層強くなっている。
大本命でダービーに挑む重圧は、ある。ただ、関東リーディング争いで眠れない日もあったという昨年の暮れとは違う。「今年になってプレッシャーで寝れないということはないですね」と前走でのGIタイトル獲得が22歳の若武者を精神的にも強くしている。勝てばJRA最年少のダービージョッキーとなるが「あまり意識はしていない」とレースに全集中する。
「牝馬のサトノレイナスをはじめ、強い馬はたくさんいます。皐月賞のメンバーにも中山より東京の方が力を発揮できる馬が絶対にいると思う。強敵に負けないように。エフフォーリアとともにダービーを勝ちたい」
無敗の人馬には油断も慢心もなければ、不安もない。あとは2戦2勝の府中で、存分に能力を発揮するだけだ。(板津雄志)
★日本ダービーの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
このニュースへのコメント
TERAMAGAZINE
【日本ダービー】
エフフォーリア無敗2冠
無理スジ
2021年5月28日 1:26
人気ニュース
【日本ダービー2024】有名人の予想に乗ろう! 徳光和夫さん、大久保先生、霜降り明星・粗品さんなどズラリ!競馬大好き芸能人・著名人がファイナルジャッジ! |
||
5月26日(日) 05:30 | ||
ウマニティ ウマニティ編集部 | 108676 |