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春のクラシック出走組は大威張りできるほどの成績を収めていない。ならば軸馬のチョイスは、古馬と戦って好結果を残してきた上がり馬から。3連勝中で、文句なしに勢いNo.1のオセアグレイトに期待だ。
初勝利は6戦目の今年5月までかかったが、そのあとは後れを取り戻すように、立て続けに古馬を撃破。3勝すべてで好位から最速の末脚を繰り出し、2着に1馬身以上の差をつけている。
菊川調教師も、「ソエなど体質の弱さが解消したあたりから成績が安定した。使いながら精神的にもドッシリしてきたね」と、成長著しい愛馬に目を細める。
前走後は在厩で調整してきたが、「このレースまで2カ月程度しかなかったし、休ませて緩むのも嫌だからね」と説明。順調に夏を過ごせたことは、坂路の最終追いで当日2番目に速い4F52秒5(ラスト1F12秒4)を馬なりでマークしたことからも明らかで、「今年の夏は暑さも案外楽だった。思惑どおりにきているし、体つきにも迫力が出てきた」と充実一途だ。
コンビ【3・2・0・0】と相性抜群の野中騎手の存在も頼もしい。「前回よりも体がふっくらしていい雰囲気ですし、2200メートルなら短くなっても問題ないです。ここで重賞初制覇したい。菊花賞もさらに楽しみになりますから」。昨年のアイルランド武者修行でたくましくなった5年目の有望株が手応えを明かす。
前夜から下り坂の予報も大きな後押し。不良馬場の2走前でグイグイ伸びた走りから、道悪は歓迎のクチだろう。人馬ともにこの秋は“グレイト”になるチャンスだ。
同様に道悪はプラスの○モズベッロ、▲ニシノデイジーが相手の中心。『究極の3連単』は1着にオセア、2着にモズとニシノを据えたフォーメーション12点で勝負する。(夕刊フジ)
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