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▼12月1日(土)中山11R スポーツニッポン賞 ステイヤーズステークス
【前走がアルゼンチン共和国杯以外だった馬の、前走競馬場別成績(2002年以降)】
●京都 [4-3-3-24](複勝率29.4%)
●京都以外 [0-2-2-45](複勝率8.2%)
→本来は前走でアルゼンチン共和国杯に出走していた馬を狙いたいレース。ただし、前走がアルゼンチン共和国杯、かつ10着以下、かつ出走メンバー中6位以下の上がり3ハロンタイムに終わっていた馬は2002年以降[1-0-0-19](複勝率5.0%)で、特別登録を行った4頭がすべてこの条件に該当する今年は強調できません。なお、アルゼンチン共和国杯以外のレースを経由して好走した馬の大部分は、前走が京都競馬場のレースだった馬。前走10着以下だった馬を除けば2002年以降[4-3-3-15](複勝率40.0%)とさらに安定しています。
▼12月1日(土)中京11R 金鯱賞
【2012年1~2回中京芝2000mにおける、4コーナー通過順別成績(1000万下から上のクラスのレースのみ)】
●4番手以内 [0-1-0-17](複勝率5.6%)
●5番手以下 [4-3-4-25](複勝率30.6%)
→リニューアルオープン後の中京芝2000mは、上級条件に限ると差し馬が優勢。冬の馬場がどういった傾向になるのかはしばらく観察してみないとわからないので、当面は春先と同じような傾向になると仮定して決め打ちする方が効率的でしょう。
▼12月2日(日)阪神11R ジャパンカップダート
【馬体重別成績(2008年以降)】
●500kg未満 [0-2-1-22](複勝率12.0%)
●500kg以上 [4-2-3-29](複勝率23.7%)
→阪神ダート1800mで開催されるようになってからは馬格のある馬が優勢。特に馬体重が500kg以上、かつ前走3着以内だった馬は2008年以降[3-1-3-11](複勝率38.9%)と安定していました。特別登録を行った馬のうち、前走の馬体重が500kg以上、かつ前走3着以内なのはダノンカモン、トランセンド、ニホンピロアワーズ、ローマンレジェンド、ワンダーアキュートの5頭だけです。
■執筆者プロフィール
伊吹 雅也(いぶき・まさや)
埼玉県桶川市在住のフリーライター、コピーライター、競馬評論家。的確でわかりやすいデータ分析に定評があり、現在は『JRAホームページ』内「今週の注目レース」で“データ分析”のコーナーを担当しているほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている。競走馬への一口出資やペーパーオーナーゲーム(POG)などにも造詣が深く、昨春からはWIN5研究の第一人者としても知られるようになった。近著に『門外不出! 投票データから分かった! WIN5の鋭い買い方』(東邦出版)、『WIN5(五重勝)ほど儲かる馬券はない!! 少点数で驚愕配当をモノにする絶対的セオリー(競馬王新書)』(白夜書房)。