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今週の中山日曜メーンはGII弥生賞(芝2000メートル)。皐月賞(4月19日、中山、GI、芝2000メートル)の切符(1~3着)がかかったトライアルレースだ。注目は3勝を挙げているベルラップ。京都2歳S(1着)以来、3カ月ぶりの実戦となるが、馬体はパワーアップしている。成長力の高さで知られるハーツクライ産駒で陣営の期待度は高く、勝って堂々とクラシックに殴り込む。
GIII京都2歳Sの勝ち馬ベルラップが始動戦を迎える。登録11頭のうち重賞ウイナーが7頭という例年にない好メンバーとなったが、3勝は最多。実績に加えて、今回は陣営が“あの馬”と重ね合わせる成長ぶりが魅力となる。
「放牧から帰ってきて馬格がよくなったね。背が伸びて幅も出た。今、510キロを超えるくらい(前走時490キロ)」
気温3度と冷え込んだ2日朝の栗東トレセンで、野本厩務員は愛馬の成長に目を細めた。
新馬5着→未勝利V→野路菊S5着の後、黄菊賞→京都2歳Sと連勝。好位から鋭い末脚を繰り出してハナ、クビ差の接戦を制してきた。ただ、陣営の期待はもっと高いところにある。
「3歳になって成長してくれたら、さらに走るだろうなと思っていた。ジャスタウェイもそうだったね。2歳時は体質が弱かったけど、成長してから走ったし、同じ父ハーツクライだからね」と野本厩務員。担当馬ではないものの、同厩舎に所属してドバイデューティフリーなどGI3勝を挙げ、世界ランク1位に輝いた大先輩ジャスタウェイと比較した。
その大先輩は2歳時は新馬戦の1勝のみ。3歳春にアーリントンCを勝っている。
ベルラップは2月5日、放牧先の滋賀・ノーザンファームしがらきから帰厩して、坂路で入念な乗り込みを消化。調整は順調だ。今回は初の中山コースとなるが「先行タイプなので脚質的に合うと思う。本番はあくまで皐月賞だけど楽しみにしているよ」と問題視していない。
これまで1番人気になったことがなく、近2走も(5)(6)番人気。今回も人気は他の評判馬に譲っても、Vは譲らない。(渡部陽之助)
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