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1週間の密着取材で勝ち馬を探り出すGI連載企画。ジャパンCは大阪サンスポの川端亮平記者(31)が担当する。今回は2連覇中のジェンティルドンナの刺客探しがテーマ。初日は昨年の菊花賞馬で天皇賞・秋6着のエピファネイアに注目した。あふれる闘争心はもろ刃の剣だが、勝負をかけて今回も攻めの調整を貫く姿勢に、ビビッと来た。
今年のジャパンCは、3連覇がかかるジェンティルドンナに注目が集まる。だが、これまでメジロマックイーンなど4頭がJRA初の同一GI3連覇に挑み、はね返されてきた。女帝にもつけいるスキはあるはずと信じて、駆け回りたい。
冷たい雨が降った全休日の25日、まずはエピファネイアとデニムアンドルビーを擁する角居厩舎に向かった。前走の天皇賞・秋は、ともに力を出し切れずに6、7着。2頭とも休み明けを使って状態は右肩上がりだが、結論から先にいうとエピファの方が気になった。辻野助手の言葉に、ここにかける熱意を感じたからだ。
「ギリギリのところで我慢がきけば、爆発力につながる。紙一重の部分がずれれば、前回のようになる。でも、危うい部分がないと走らない。ギリギリの線で攻めていかないと結果は出ないので、今回も攻めていく」
春は課題の折り合いを重視した調整を行ったため、実戦で持ち味の闘争心を欠いた。そこで、秋は気持ちを乗せていく調整に切り替えた。結果、前走ではテンションが高く、発馬で後手に回り、道中も行きたがったが、これは辻野助手がいうところの『ずれた』場合。闘争心をかき立てるような調整方法は間違っていない-というのが陣営の総意だ。今回もその方針に変更はなく、闘志を制御できるようにフォームの改善に着手している。
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