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★新潟2歳S
昨年はハープスターが勝ってイスラボニータが2着。その後、この両馬の活躍は言わずもがなだろう。3年前、1番人気で2着惜敗したジャスタウェイが世界一を奪取したことも周知のはずだ。
近年、この重賞の持つ重みは増すばかりに見えるが、今回はどうだろう。予想どおりフルゲートになったが、ざっと見渡して、前述した3頭に肩を並べるような大物感のある馬はいなさそうだ。少なくとも人気どころには、そのようなスケールの大きさを感じることはできない。
この当方の見立てが間違いでなければ、今年はまた波乱の幕引きになるのではないか。そう思えてならない。人気薄の中にもキラリと光る素質の持ち主が少なくないからだ。
穴党として最も期待したいのは(13)ゴッドバローズ。デビュー戦は装鞍所、パドックとうるさく、スタッフの多くが「これでは…。競馬をやる前に終わった」と諦めていたそうだ。が、フタを開ければ、あっさりと逃げ切ってしまった。
田中剛師ら関係者の評価がアップしたのは言うまでもない。1週前に本追い切りを済ませて、今週は芝コースに入って上がり重点の総仕上げを行い、言うことなかった。
田中師は目を細めて言った。「体育会系の、いかにもアスリートらしい体つき」。普通は、僅か1戦の馬にこれだけの賛辞、評価は与えまい。期待のほどが分かろうというものだ。確かに均整のとれた馬体には好感が持てる。
血統がまた良い。一族にアレフランス(凱旋門賞、仏オークス)、バックパサー(米名種牡馬=31戦25勝)のほか、活躍馬がキラ星のごとくいるラトロワンヌ系の名血。大いに期待したい。
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