宝塚記念（２６日、阪神、ＧＩ、芝２２００メートル）のファン投票最終結果が９日、ＪＲＡから発表された。春の天皇賞を制したキタサンブラック（栗・清水久、牡４）が、８万２１２１票を獲得して、初めて１位に選出。演歌界の大御所、北島三郎オーナー（７９）＝名義は大野商事＝もトップ当選に大喜びした。

　昨年の菊花賞に続いて天皇賞・春でＧＩ２勝目をあげたキタサンブラックが、昨年の覇者ラブリーデイ、２冠馬ドゥラメンテなどをおさえて堂々の１位選出だ。北島三郎オーナーも感謝感激のコメントを寄せた。

　「ファン投票１位にキタサンブラックが選ばれたと聞き、驚きとうれしさでいっぱいです。ありがとうございました」

　得票数は８万２１２１票で２位ラブリーデイに約１万７０００票差。恒例となったサブちゃんの『まつり』の熱唱もトップ当選の後押しになったはずだ。

　「オーナーの力もあると思いますが、正直、自分の管理馬が選ばれるとは思ってもみなかったので、ありがたいの一言です」と清水久調教師も喜びを口にした。

　阪神芝２２００メートルが舞台になるが、「舞台はどこにいってもこなしてくれているし、特に心配していません」と指揮官が言えば、現在海外遠征中の武豊騎手も「２２００メートルになるのはいい」と話していた。

　「当日、競馬ファンの皆様の声援を力にして、頑張って走ってくれることを願うばかりです。このような大舞台に出走できるのは、馬にとっても馬主にとっても名誉なこと。一緒に走る名馬たちとともに無事にゴールしてほしいと思います」

　北島三郎オーナーが願いを込めた。キタサンブラックが、ＪＲＡの顔として夏のグランプリで主役を務める。　（渡部陽之助）

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