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【UAEドバイ26日=柴田章利】ドバイ国際競走が26日夜(日本時間同日深夜~27日未明)に行われた。ヴィクトワールピサが日本馬で初となるドバイワールドC制覇を果たしたが、ドバイシーマクラシックに出走したルーラーシップは6着、UAEダービーに挑んだレーザーバレットは9着に敗れた。
ドバイワールドCのヴィクトワールピサとは対照的に、ドバイシーマクラシック(メイダン、GI、芝2410メートル)に出走した同じ栗東・角居厩舎のルーラーシップ(牡4、父キングカメハメハ)は厳しい戦いを強いられた。
好スタートを切って絶好のポジションを取ったが、馬群の中で他馬とぶつかった影響なのか、何度も頭を上げる仕草。騎乗したクリストフ・スミヨンがそれを嫌って外に持ち出すと、今度は先頭に立って逃げる形になってしまった。本来は末脚を生かす競馬をするタイプだけに、こうなってしまっては持ち味を生かすことができず。直線では懸命に粘ったが、ラスト150メートルで力尽きて失速し、6着に終わった。
「スタートしてからずっと、リラックスして走れなかった。距離の問題ではないね。前に馬を置いてレースをしたかった」
スミヨンが悔しそうにレースを振り返った。角居勝彦調教師は「完歩の大きい馬ですから、あのようにゴチャゴチャしてしまうとね…。レース後に確認したらバンテージが乱れていたりしましたが、幸いにも目立った外傷はなかったし、元気一杯です。また日本に戻って再挑戦しますよ」と、リベンジを約束。昨年12月に鳴尾記念、今年1月に日経新春杯と重賞2勝を挙げて、これからが伸び盛りの素質馬だけに、必ず巻き返してくるはずだ。
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