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第49回京都金杯(5日、京都11R、GIII、4歳上オープン国際、ハンデ、芝・外1600メートル、1着本賞金4300万円 =出走16頭)小牧太騎乗、7番人気のシルポートがマイペースの逃げに持ち込み、そのまま押し切った。タイム1分33秒4(良)。2番手追走のガルボが2着に入り、ライブコンサートが3着。1番人気のリーチザクラウンは直線で差を詰めたが、4着止まりだった。
昨年のラストを飾ったコンビが、新年早々から幸先よくスタートダッシュを決めた。関西圏での今年最初の重賞でウイナーズサークルに現れたのは、小牧太騎手&シルポート。初タッグを組んだファイナルSの快勝劇に続き、今度は重賞タイトルをゲットした。
「何か思い通りにいきすぎた感じがしますね。ただ、前回の時よりも馬の調子が良かったというか、担当してくれているスタッフ(松尾調教助手)に感謝しています」
新春恒例の“縁起物レース”を射止めた小牧太騎手の笑顔が弾けた。
レースはいつも通りハナを譲らずマイペースの先行策。内ラチ沿いをピッタリ回り、手応え十分のまま最後の直線へ入った。2番手のガルボが徐々に迫ってきたが、その差はなかなか詰まらない。最後はクビ差だけしのぎ切り、初の重賞Vゴールを駆け抜けた。
「絶妙のペースで逃げてくれた。枠順(2番)も良かったし、前走から中9日でキャンターだけの調整にしたのもうまくいったね。開幕週の馬場も味方してくれたし、うまくいく時は、すべてうまくいくものだね」
西園正都調教師も絵に描いたような“逃走ショー”に目を細めた。同厩舎には昨秋のマイルCSを制したエーシンフォワードがいるが、「また同じ路線の馬が増えたけど、フォワードとともに安田記念を目指したい」と嬉しすぎる悩みもチラリ。今後は様子を見ながらになるが、香港遠征など選択肢は広がったのは間違いない。初笑いを決めた6歳馬シルポートと小牧太の“円熟コンビ”が、今年のマイル界を面白くする。(瀬戸聡)
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