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笠松所属のラブミーチャンが、北海道・門別競馬場で函館SSの追い切りを行った。ダートコースで5ハロン78秒5、3ハロン43秒3-13秒7と軽めの調整ながら動きは軽やか。追い切りをつけた五十嵐冬樹騎手は「函館の洋芝も合うと思うし、51キロなら楽しみがあると思います」とエールをおくる。初芝のフィリーズRは12着に敗退したが、時計を要する芝で巻き返しを期す。
中央の桜花賞に出られなかった無念を胸に秘め、快速の乙女がターフに帰ってくる。公営・笠松競馬所属で昨年のNAR年度代表馬ラブミーチャンが、北海道で追い切りを行った。
岐阜県の笠松からはるばる遠征し、この夏は門別競馬場で調整しているラブミーチャン。こちらで騎乗しているホッカイドウ競馬の五十嵐冬騎手が騎乗してダートコースに姿を見せると、ダクで馬場を2周して脚元をほぐしてからスタート。15秒-15秒のゆったりした走りから、直線の最後は脚を伸ばして、5ハロン78秒5、3ハロン43秒3-13秒7と軽めの調整でフィニッシュ。「前走の北海道スプリントCの時より背中に柔らかみがでてきていい感じですね」と印象を語った。
桜花賞TRのフィリーズレビューでは初の芝で果敢に逃げたが直線の坂で失速して12着に大敗。リフレッシュして門別に移動するとエトエワール賞を制し、交流GIIIの北海道スプリントCではJRAの歴戦の古馬を相手に3着に逃げ粘った。
「この馬はすごいスピードを持っていますからね。函館の洋芝も合うと思うし、51キロなら楽しみがあると思いますよ」
今回は主戦の浜口騎手に乗り替わるため、調教での騎乗だけだった五十嵐冬は、JRAの北海道シリーズではおなじみの顔。そのジョッキーの言葉だけに説得力がある。
笠松で調教の報告を聞いた柳江調教師は「追い切りは予定通り。重賞で強い馬が相手だから強気なことは言えませんが、51キロの斤量は恵まれているし、3歳馬として今後につながるレースをしてほしい」と健闘を願う。
ダートで見せる快速ぶりは、力の要る函館の洋芝、しかも平坦コースなら容易には止まらない。桜花賞出走を断念した悔しさを振り切って、ラブミーチャンが函館のターフを逃げ切ってみせる。