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4~5回京都ならびに土曜日の京都芝のレース結果、近年のマイルCSの結果をもとに、馬場や血統のバイアスを考察していきます。予想の際にお役立てください。
週中の降水量はゼロ。土曜日も降雨はなく、芝の状態は良好。加えて、B→Cコースの変更週も重なって、土曜日の芝コースは内めを通る先行馬に有利な状況と化していた。ただし、完全前有利のコンディションというわけではない。展開や立ち回りひとつで、どの脚質でもチャンスがある馬場ととらえたほうがベターだ。
日曜日の降水確率は10%。雨の心配はあまりしなくてもよさそう。それゆえに、土曜日と同様の傾向が続く可能性は高い。ただし、土曜日のメインレース・アンドロメダSの勝ち時計は2分0秒4。良馬場にしては時計を要している。つまり、見た目以上に路盤が緩いということ。その点はしっかりと頭に叩き込んでおくべきだ。
となれば、レースが重なるに連れて、内めの芝部分の劣化が進むのは必定。ゆえに、メインレースあたりでは内ラチ沿いを通りそうな(通らされる)馬や多頭数の内枠(1~2枠)は少し割り引いたほうがいいかもしれない。枠順については、軸足を少し中めにシフトして、3~4枠あたりに寄せたほうがいいのではないか。
血統面については、4~5回京都開催で行われた芝外回り1600mの結果を見直すと、父方では持続力型のサンデーサイレンス系が好調。ほかでは、キングマンボ系種牡馬やスピード&パワー型のノーザンダンサー系種牡馬を父あるいは母父に持つ馬の上位入線が目立つ。
ちなみに、京都外回りを得意とするディープインパクト産駒の勝利は1度だけ。それも、週中および週末の天候に恵まれたうえ、A→Bコース変更週の絶好馬場だった。今秋の京都芝コースが力の要るタフな馬場であるということを、あからさまに示している現象と言えよう。
また、近年のマイルCSを振り返ると、母父にノーザンダンサー系種牡馬を持つ馬が圧倒。なにしろ、今世紀に入って馬券に絡めなかった年はないのだから、狙わない手はない。父方ではディープインパクトを中心とするサンデーサイレンス系が堅調。とりわけ、母父もしくは母母父にノーザンダンサー系種牡馬を擁する馬の好走例が多い。条件を満たす馬には相応の警戒が必要だ。
4~5回京都開催ならびに近年のマイルCSの傾向を合わせて考えると、母父ノーザンダンサー系と、持続力型サンデーサイレンス系×母父あるいは母母父ノーザンダンサー系の2パターンが狙いどころ。ただし、ディープインパクト産駒については勝ち切れないケースを想定しておいたほうがいいだろう。
今回の出走馬で、血統面および先述した馬場傾向の要点(枠順)を満たしているのは、⑦ロジクライ、⑧モズアスコット。当欄では、この2頭を連軸候補としておススメしたい。
ウマニティ重賞攻略チーム