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CBC賞は夏のサマースプリントシリーズを占う上で重要な一戦だ。東西の快速馬が集結したが、注目は昨年の勝ち馬ヘッドライナー。前走のテレビ愛知オープンを59キロで逃げ切ったスピード馬が、リキタイコー以来33年ぶりの連覇を目指す。
出走予定馬
スプリント~マイル路線ならおまかせ。スピード自慢がずらりと揃う西園厩舎が送り出す快速ヘッドライナーが、CBC賞連覇に乗り出す。
昨年から今年6月5日終了現在で、西園厩舎の距離別成績は全50勝のうち1000メートル~1600メートルが35勝。7割を短距離路線で稼いでいる。過去に16勝しているJRA重賞も11勝がマイル以下。ヘッドライナーはその中心的な存在と言っていい。
昨年のCBC賞を逃げ切って以降は、ハナを奪うレースができずに不振だったが、今春の高松宮記念(12着)で久々にこの馬らしいダッシュ力を見せ、続くテレビ愛知オープンでは59キロの斤量を背負ってV。本来の走りを取り戻した。
「前走は相手が楽に逃がしてくれた部分があった。59キロは重いと思っていたが…。幸騎手が乗り出して、ハナにこだわって行っているのがいい方向に出たのは間違いない。それに夏は一番調子がいい時期。活気が出てきた」と西園調教師は復調の手応えをしっかりと感じている。
父サクラバクシンオーは93、94年のスプリンターズSを連覇した名短距離馬。その遺伝子を受け継いだヘッドライナーならCBC賞連覇も夢ではない。
「1400メートルより、1200メートルは明らかにプラス。57・5キロは、59キロで勝っているから仕方ない。ここでも行き切れるかどうかがカギ。昨年は稍重で勝っているので、今年もひと雨降ってくれれば」と西園師も逃げ脚に期待を寄せる。勝てば77、78年のリキタイコー以来の連覇。2勝馬も82、84年のハッピープログレス、03、06年のシーイズトウショウしかいないCBC賞。ヘッドライナーなら、これらの先輩に肩を並べる偉業を成し遂げられる。