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アイビスサマーダッシュの追い切りが13日、東西トレセンで行われた。昨年2着の7歳せん馬ジェイケイセラヴィは、美浦坂路で余力十分に4ハロン51秒1をマーク。万全の仕上がりで昨年の雪辱に挑む。4歳牝馬エーシンヴァーゴウは栗東坂路で4ハロン50秒1の一番時計をマーク。3連勝での重賞初Vに手応え十分だ。CBC賞2着の7歳せん馬ヘッドライナーも栗東坂路で力強い動きを見せた。
昨年2着のジェイケイセラヴィが、気合の入った併せ馬で、力強い走りを披露。ケイティラブに3/4馬身届かなかった昨年の雪辱に向けて、意欲的な追い切りを消化した。
「いい動きだったね。休み明けを1度使って体調は明らかに良くなっているし、昨年と比較しても全くそん色のないデキです」。状態のよさに坂本調教師が胸を張った。
レースの週は通常は単走で仕上げるが、今回は坂路で併せ馬を行った。同じくアイビスSDに出走する僚馬ストロングポイント(牡5)の1馬身前からスタート。軽快な脚さばきでグングンと加速し、ラストは追いすがる僚馬を待つ余裕を見せて、4ハロン51秒1-37秒6-12秒1で併入。一番時計の48秒5をマークした7日に比べれば全体の時計は遅いが、ラストの鋭さは先週以上だった。
「先週はラスト1ハロン13秒3とバタバタになってしまったので、今週は気合を乗せる意味で併せ馬にした。その甲斐があって、きょうは最後まで足どりがしっかりしていたね」。併せ馬を行った効果がしっかりと出た内容に、坂本師は好走への手応えをつかんだようだ。
新潟の直線芝1000メートルはコース適性が重要になるが、その点は昨年、クリアしており問題はない。さらに、昨夏以降はGIIIキーンランドCで2着、GIスプリンターズSで6着など、強い相手に揉まれて地力もさらに強化。「毎回全力で走ってくれる正直な馬だし、今回も実力を発揮してくれるはず。あとは展開と外枠さえ引ければ」とトレーナーの期待が高まっているのも当然だ。
3カ月ぶりのCBC賞9着を叩いての参戦も予定通り。昨年よりも逞しさを増した7歳のベテランが、闘志あふれる走りで夏の名物重賞を今年こそ制する。(松永昌也)