競馬ニュース > 記事
有馬記念の1週前追い切りが17日、東西トレセンで行われた。昨年3着のワールドプレミアは、栗東CWコース単走でしまいを伸ばした。11カ月半ぶりだったジャパンC6着をひと叩きして、状態は上向き。2つ目のGIタイトルへ、着々と態勢を整えている。
◇
気温1度と冷え込んだ栗東CWコースで、昨年の菊花賞馬ワールドプレミアが白い息を弾ませた。決して目立つ動きではなかったが、馬場内で動きを確認した友道調教師は前向きに受け止めた。
「単走でさっとやりました。動きはもっさりしている部分はあったけど、このひと追いで変わってくれれば。上積みがあっていいと思う」
藤岡康騎手(実戦は武豊騎手)を背に単走でスタート。促されながら運んで、ラストは馬なりで6ハロン84秒1-12秒8を計時した。もともと調教は地味なタイプ。鞍上は「この馬なりに動けてはいました。1週前なのでここから上がっていければ」とジャッジする。
昨年の有馬記念以来、11カ月半ぶりだった前走のジャパンCは、勝ったアーモンドアイと0秒8差の6着。しぶとく脚を伸ばして地力を示した。友道調教師は「明らかに休み明けでようやく間に合った感じ。当日のイレ込みも以前と変わりなくて、ゲート入りで待たされてさらにイレ込んだけど、競馬では見どころがあった」と回顧。レース後の反動はなく、順当に叩いた上積みが見込める。
トレーナーは「決して合っている舞台ではないけど、3歳で3着にきている。ジョッキーがうまく乗ってくれると思う」と結んだ。終わりよければすべてよし。思うようにいかなかった2020年を締める大一番で完全燃焼を誓う。(川端亮平)
★有馬記念の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載★「有馬記念2020」特集ページはこちら