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秋の舞台は東京、京都へ移り、3日間開催中日(8日)の東京のメーンは、伝統のGII「第68回毎日王冠」(芝1800メートル)だ。GIホース5頭が集結したが、何といっても注目はオークス馬ソウルスターリング。歴戦の古馬を蹴散らし、盾獲りへ前進だ。
無敗の2歳女王ソウルスターリングは3歳1冠目の桜花賞(3着)で初黒星を喫したが、2冠目のオークスを早め先頭から完勝し世代No.1に返り咲いた。直後に藤沢和調教師が「世代にこだわらずレースを選択したい」と宣言、秋は3冠目の秋華賞には向かわず、毎日王冠→天皇賞・秋と古牡馬に真っ向勝負を挑む。
ただ、夏場の調整は順風満帆ではなかった。帰厩したのは盛夏の8月18日。猛暑の影響をモロに受けたうえ、移転した新厩舎の環境にも慣れず体重が減ってしまった。それでも、「2週前あたりから馬体が回復して盛り返しているよ。いい感じでフレッシュだ」と悲観の色はまったくない。
先月21日にはルメール騎手を背にWコース4F53秒3、先週27日は同5F66秒7とシャープな動きを披露し、主戦は「春より走りのバランスが良くなっている」と成長を実感。トレーナーも「相変わらず張り切って走っているけど、らしくていいんじゃないか。東京の1800メートルは流れも速くて、いい舞台。目標は次だけど古馬相手にいいスタートを切ってほしい」と意気込む。
歴戦の猛者が集うGIIは、3歳牝馬の出走自体が99年スティンガー(4着)以来18年ぶりで、56年のフエアマンナを最後に優勝はない。“だからこそ”のチャレンジ。歴史的名牝の域へまた一歩近づきたい。(夕刊フジ)
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