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東西サンスポの精鋭記者が、1週間の密着取材でGIの勝ち馬を探る。安田記念は大阪サンスポの山口大輝記者(25)が担当。3日目は、前走の大阪杯で、上がり最速の末脚を発揮したアンビシャスに注目した。掛かり癖を考慮されての距離短縮。“マイル戦解禁”が吉と出るか。
前日のサトノアラジンに続き、きょうも末脚自慢に注目。大阪杯5着ながら、メンバー最速の上がり3ハロン33秒6をマークしたアンビシャスがターゲットだ。5月24日の1週前追い切り後に、音無調教師が「1600メートルなら掛かる暇がないから。GIを勝つ可能性があるならこの距離かな」と話しており、気になっていた。
最終追い切りは、坂路で一杯に追われ4ハロン52秒9。ノガロ(1000万下)に1馬身先着し、折り合いもばっちりだ。ただ、ラスト1ハロンが13秒2も要したのは、やや物足りない。1週前追い切りでも、調教駆けするブラックスピネルが相手だったとはいえ、2馬身遅れていた。状態に問題があるのだろうか?
音無厩舎に向かうと、蛭田助手は「デビューから(調教は)走らなかったけど、年とともに、より走らなくなってきた」と苦笑い。それでも、「時計がかかる時間帯でもありましたし、2週連続でしっかり併せ馬をやっているから大丈夫だと思います。前回もこんな感じでしまいはきていますからね」と前向きに語る。いつも通りの動きなら、心配ないだろう。
気になる距離についても「(前走の)2000メートルよりもマイルの方がいいと思います。もともとマイルを使いたかったが、レースの選択肢の幅を考えて我慢して、我慢してようやく使える。(マイルは)新馬戦、2戦目(千両賞)と勝っていますしね」と蛭田助手も指揮官と同じ見解だ。2年5カ月ぶりの“マイル戦解禁”になるが、期待は高まるばかりだ。
また、「3歳のときは、他の馬が近づくだけで、走り回ってましたからね。大人になりました」と精神面での成長も教えてくれた。折り合い面の心配がなくなれば、これまで以上に末脚の切れ味は増すに違いない。
日本ダービーでは同厩舎の1番人気アドミラブルが3着に惜敗。「まずはペースが流れてほしい。そして不利のないレースをしてほしい」という調教師の願いを応援したい気持ちも芽生えたが、密着取材はまだ折り返し地点。木曜日は、東京競馬場で香港馬2頭を徹底マークだ。
★安田記念の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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(退会ユーザー)