《本紙の狙い》セレスハントを本命に推す。前走は休み明けで完調にはひと息の状態だったが、好位から厳しい展開をしのいで快勝。５７．５キロを背負っていたことを加味すると、中身の濃い勝利だった。この中間は順調そのもの。前走の反動はなく、１度使われた効果が期待できる状態に仕上がっている。３月のポラリスＳ（阪神、１４００メートル）で２着になっているように、オープンに入ってもそん色ない能力の持ち主。東京のダートコースは過去２勝と相性は抜群で、距離はベストの１４００メートル。上位争い必至だろう。フライデイフライトが相手の一番手。この休養でひと回り逞しく成長した。放牧で立て直した実力馬キクノサリーレも争覇圏内だ。

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　４カ月半の休養明けとなる（２）フライデイフライトだが、これまで栗東の坂路でビッシリと乗り込まれており久々でも力を出せる仕上がりになっている。東京コースは３戦して２勝と相性のいい舞台で、安田翔調教助手も「精神面で強くなった。休養明けで昇級戦と取り巻く状況は厳しいが、コース相性の良さを生かしてなんとか頑張ってほしいね」と期待を寄せている。

　交流ＧＩＩＩサマーＣで４着と気を吐いた（３）オフィサーが、１勝２着２回と条件の合う東京ダ千四のここに焦点を定めてきた。７日には坂路で一杯に追われて、４ハロン５１秒９－３８秒４－１３秒４をマークするなど元気いっぱいだ。「体も戻ってきましたし、ベストの条件なので巻き返しに期待です」と今井調教助手は力が入っている。

　１年以上の休養明けを３戦して、徐々に前進を見せている（４）テイエムアクション。休養前にはオープン特別、重賞で３戦連続で３着だっただけに、本来の実力を取り戻せば、ここでも十分上位争いになっていい。直前追い切りも坂路で４ハロン５２秒１－３７秒７－１２秒１と上々の動きを披露。岩元調教師も「デキは上向きで、今週は動いたから、もう少しやれそう」と手応えを得ていた。

　昨夏は４連勝で５００万下から一気にＧＩＩＩウイナーにまで上り詰めた（７）キクノサリーレ。しかし、それ以降は３戦していいところなく、今春のマーチＳ１６着の後に休養に入った。今回は６カ月ぶりのレースになるが、あの時の輝きをもう一度取り戻すべく、万全の態勢で臨む。「じっくり乗り込んでいますし、仕上がりはいいですよ。距離も問題ないし、東京コースとは相性もいい。この舞台なら」と高島調教助手は意気込んでいる。

　久々ながら前走の大阪スポーツ杯で、好位から抜け出して快勝した（９）セレスハント。中１週だが、７日に坂路で４ハロン５３秒３－３８秒６－１３秒３ときっちり時計を出すなど好感が持てる。休養明けを使ったことで、さらに上昇気配も漂わせる。「坂のあるコース、距離も良かったが、馬に挟まれる形でも結果を出したのは収穫」と大渡調教助手は振り返る。５走前に同距離のオープン特別・ポラリスＳで２着の実績もあり、「コース相性はいいし、ここでも差はない」と陣営は連勝を意識している。

　エルムＳ１１着からの巻き返しに燃える（１０）ナンヨーヒルトップは、角馬場で入念に脚を慣らしてから、南Ｗコースをキャンターで軽く１周してレースに備えた。それをじっと見守っていた小笠調教師は「体の硬さも取れてきたし、使いながら良くなっている感じだね」とニッコリ。今年は５戦して５着が最高と結果を出せていないが、「ここは実績ある条件だし、前走よりもメンバー的に楽だからね。馬場も良なら問題ないよ」とトレーナーは前向きだ。

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