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天皇賞・秋の追い切りが29日、東西のトレセンで行われた。GI6勝で年内限りで引退するジェンティルドンナは栗東坂路で気合十分の走りを披露。4カ月ぶりとなるが、好仕上がりをアピールした。今年の皐月賞馬イスラボニータは美浦Wコースで豪快な動きを見せ、サンケイスポーツ調教評価『S』を獲得。初めて騎乗したルメール騎手は好感触をつかんだ。
馬場開場直後の午前6時過ぎ、ジェンティルドンナが坂路に登場した。まだ薄暗いなか、流れるように駆け上がる。“静”の最終追い切りはいつも通り。宝塚記念9着以来でも、仕上がりは万全。石坂調教師が、力強く意気込みを口にした。
「なんとか天皇賞を勝ちたい。今年は、去年(2着)の悔しい思いを晴らしたいと思っています」
小気味よいフットワークで真っすぐに登坂。余力を残して4ハロン52秒9-12秒5をマークした。調整役の井上助手は「気合が乗って元気いっぱいです」と好気配を伝えた。
新コンビを組む戸崎騎手が16、22日と2週連続で騎乗。「すごく根性があるという印象。自信を持っていける。騎手が特別何かをやらなくても、ジェンティルが自然と走ってくれると思う。その邪魔をしないように乗りたい」とパートナーを絶賛する。