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左前浅屈腱炎で長期休養していたデニムアンドルビーは、前走・金鯱賞が1年5カ月ぶりの復帰戦。ブービーの位置取りから上がり3F32秒8の末脚を繰り出し、0秒5差8着まで詰め寄った。「思ったよりいい競馬だったと思う」(前川助手)と、GPへしっかりつながる内容だった。
栗東坂路で単走だったが、モヤのため、目視で確認できたのはゴール前の20~30メートルだけ。後半2Fを12秒6-12秒7でまとめてきて、フィニッシュラインを通過する際の脚さばきも軽快だった。
「前走は恐る恐るのところがあったけど、この中間はしっかり調教が積めた。コントロールしやすいし、自分からハミを取るようになってきた。それだけ状態が上がってきているし、いいころと遜色ない」と前川助手。
13年のジャパンC、15年の宝塚記念で小差2着の実績がある実力牝馬だけに、体調が戻ってくれば侮れない存在だ。「後ろから行く脚質なので中山は合っているとはいえないかもしれないが、そのあたりは(バルザローナ)ジョッキーの腕に託したい」と、叩き一変の大駆けを期待している。(夕刊フジ)