有馬記念（２５日、中山、ＧＩ、芝２５００メートル）のファン投票最終結果が８日にＪＲＡから発表され、ジャパンＣでＧＩ３勝目を挙げたキタサンブラック（栗・清水久、牡４）が１位となった。１１日に最終登録を行った馬のうち、ファン投票上位１０頭に優先出走権が与えられる。

　１３万７３５３人からの後押しに清水久調教師は「これだけの応援をしてもらえてありがたいです」と感謝を口にし、武豊騎手も「素直にうれしいです。ファンの思いのこもった馬なので、その重みを感じながらレースに向かいたいですね」と意気込んだ。

　ファン投票が行われるレースでは今年の宝塚記念から２回連続の１位。そのときは単勝２番人気に甘んじたが、今度はファン投票、単勝とも１番人気に支持されそうだ。

　今年は、ＧＩ２勝を含め、５戦して全て３着以内と抜群の安定感。昨年は、３歳馬ながら３着になった舞台だ。「想像以上に力をつけていると思います。去年（３着）の悔しさもありますし、まずはこの有馬記念に全力を傾けたい」と師の言葉にも力がこもる。

　この日は、厩舎周りの運動で体を動かした。激戦の疲れも「特に心配なくやれている。特別、疲れもないです」とトレーナー。状態にわずかの不安もない。今回の結果次第では、年度代表馬の座も見えてくる。秋３戦全勝という青写真通りの結果に向けて、力を尽くすだけだ。

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