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第20回シリウスステークス(1日、阪神11R、GIII、3歳上オープン国際(指)、ハンデ、ダ2000メートル、1着本賞金3600万円 =出走11頭)秋山真一郎騎乗のマスクゾロが逃げ切って3連勝。2分1秒7(稍重)のレースレコードで重賞初制覇を飾った。これで紫苑S(ビッシュ)から続く1番人気の重賞での連勝は「9」に伸びた。今後はチャンピオンズC(12月4日、中京、GI、ダ1800メートル)を視野に入れる。
またもや1番人気が力を見せつけた。マスクゾロが逃げ切って重賞初制覇。これで紫苑Sから1番人気馬が重賞9連勝を決めた。
「芝スタートで勢いがつきにくかったけど、ハナに立ってからは楽でした。最後は接戦でしたが、頑張ってくれてホッとしています」と秋山騎手は汗をぬぐった。
ただ、ゴール前で左にヨレて、外から迫る2着ピオネロの進路を妨害して過怠金10万円の制裁を受けた。昨年の小倉大賞典以来31勝目の重賞Vでも、笑みはなかった。
検量室前の馬柵に入らずに下馬したシーンもあった。「上がりを気にしていた。中京(のGI)に向けて調整していきたいが、馬の様子を見てから」と岡田調教師は心配そうだった。
とはいえ、3連勝でタイトルを奪取。「まだ物見をしたりそそっかしいところがあるけど、能力は高い。このまま無事に行ってくれれば」と秋山騎手。5歳で開花した勢いは止まりそうにない。 (渡部陽之助)
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マスクゾロ 父ローマンルーラー、母サラヴァティ、母の父ジャイアンツコーズウェイ。黒鹿毛の牡5歳。栗東・岡田稲男厩舎所属。米国産。馬主は門野重雄氏。戦績14戦7勝。獲得賞金1億3050万7000円。重賞は初勝利。シリウスSは岡田稲男調教師、秋山真一郎騎手ともに初勝利。馬名は、「小説“怪傑ゾロ”より」。