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第74回オークス(19日、東京11R、GI、3歳牝馬オープン国際(指)、定量、芝2400メートル、1着本賞金9700万円=出走18頭)武幸四郎騎乗の9番人気メイショウマンボが、中団から直線で鮮やかに抜け出して快勝。当代きっての大オーナーである松本好雄さん(75)=(株)きしろ代表取締役会長=にとっても、勝利の美酒は格別だった。メイショウサムソンの天皇賞・秋(2007年)以来のGI制覇に、「いやぁ、こんなことがあるんだな。すべての面で最高」と涙目で喜びの第一声を発した。
「自信はなかったが、巻き返しを期して」ゲンを担いだ。週中に浦河の高昭牧場に陣中見舞い。その足で霊験名高い、杵臼神社(通称GI神社)に参拝。「ボーラーもサムソンの時も(GIを勝つ前は)こうだった」。桜花賞にあった登録がオークスにはなく、200万円の追加登録料を払っての優勝だった。
生産者の高昭牧場代表の上山泰憲さん(48)は「こんなことがあるんか…」と、声を震わせた。1965年の創設以後、初のクラシック勝ち(81年エ女王杯をアグネステスコで優勝)。母馬メイショウモモカはすでに亡く、同じ飯田明厩舎が管理するメイショウオウドウの2歳牡駒が最後の子。「ダービーに出られるようなたくましい馬に成長してほしい」が松本オーナー、上山さんの希望だ。 (水戸正晴)
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