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1994年に国際レースとなったスプリンターズSは外国馬の活躍が目立つ。優勝したサイレントウィットネス、テイクオーバーターゲット、ウルトラファンタジーに続けと、今年も英GIウイナーのリトルブリッジをはじめ、ラッキーナイン(ともに香港)、キャプテンオブヴィアス(シンガポール)がエントリー。2年ぶり4度目のVはあるのか、外国馬3頭を分析する。
過去10年で3頭が優勝と、日本スプリント界の脅威となっている外国勢。今年も中山の電撃戦制圧を狙う刺客3頭が、海を渡ってやってきた。
大将格と見られるのが、もっか3連勝中のリトルブリッジだ。4着だった昨年のGI香港スプリントではカレンチャン(5着)に先着し、実力を示していたが、今年の春を迎えると才能が一気に開花。香港の重賞を連勝して臨んだ前走の英キングズスタンドSは、初の外国遠征ながら、好位抜け出しの堂々たる競馬で国際GI初制覇を達成。その名を世界に知らしめた。国際レーティングの120ポンドは出走馬中トップだ。
2006年に同レース(当時GII)を勝ったテイクオーバーターゲットが、同年のスプリンターズSを制したことからも、日本馬にとっては最大のライバルとなるのは間違いない。
前走後、スプリンターズSに照準を定めた陣営は、他の外国馬よりひと足早く11日に来日し、17日に中山競馬場に移動。25日はダートコースをキャンターで2周し、調教をつけているシャム調教師は「日ごとに良化している。単独(1頭)での運動にも慣れてきたし、日本の生活にも適応している」と体調の良さをアピールする。中山の高速ターフに対しても「硬い馬場は得意」と自信を見せている。
2年連続の挑戦となるラッキーナインは3度目の来日だけに、日本での調整は慣れたもの。前走の安田記念は11着に敗れたが、3月のGIドバイゴールデンシャヒーン(AW1200メートル)で3着に入るなど1200~1400メートルでは安定した成績を残している。昨年は直線で寄られる不利があって5着。スムーズに運べれば、戴冠は可能だ。
キャプテンオブヴィアスは、マレーシアのローカルGIを2勝しているが、国際重賞は未勝利。前述2頭に比べて格落ちは否めない。厳しい戦いが強いられそうだ。
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(退会ユーザー)