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“競馬の祭典”ダービーの枠順が26日、確定した。サンケイスポーツ・特捜班は、超良血馬の素質がこの大一番で花開くとみて、〔8〕枠(16)番トーセンレーヴで勝負だ。父はGI7勝ディープインパクト、姉はGI5勝ブエナビスタ。これからの競馬界を担っていくべき存在が、期待にこたえて3歳馬の頂点に立ち、史上6組目のダービー父子制覇を達成する。ダービーは27日にウインズ後楽園、新橋で金曜発売が実施される。
確定枠順へ
古くから、ダービーを勝つのは“運がある馬”と言われてきた。超良血馬が、ギリギリでダービー出走権を確保。高い素質に、運も備わった。父は名馬ディープインパクト、姉は昨年のJRA年度代表馬ブエナビスタ。素質開花の舞台はダービーこそがふさわしい。特捜班は〔8〕枠(16)番トーセンレーヴ◎で勝負する。
2月のデビューから連勝後、3月の毎日杯で3着に敗れて皐月賞出走は叶わず。続く青葉賞でも3着。2着以内に与えられるダービー切符を手にできなかった。普通ならばこれで春は終わるのだが、陣営は連闘(翌週にも競馬に出走)で、もうひとつのダービートライアル、プリンシパルSへの参戦を選択。勝たなければ得られなかったダービー切符だったが、直線で力強く伸び執念でもぎ取ったのだ。
「ホッとしました。あれで夢がつながりましたから」。当歳(0歳)時のセレクトセールで、2億2000万円で落札された期待馬。“賭け”に勝ち、一生に一度のダービー出走を叶えた池江泰寿調教師(42)=栗東=は胸を撫で下ろす。
もちろん、1週間で2度の長距離輸送(滋賀県の栗東トレーニングセンター→東京競馬場)を克服したトーセンレーヴの体力と根性も、すばらしい。過去にプリンシパルS組から勝ち馬は出ていないが、“規格外”の道を歩んできたトーセンレーヴなら、その壁を乗り越えられるはずだ。
今週の栗東坂路での追い切りでは4ハロン52秒3-38秒8-13秒2の好タイム。クレイグ・ウィリアムズ騎手(34)=豪州=も「短期間でかなり走っているけれど、フレッシュな感じがするね。パワフルで疲れは感じない。重心が低くていいフォームだよ」と笑顔。厳しい日程をクリアし、上々の仕上がりだ。豪州の名手は、ラリサ夫人を日本に呼び寄せたほど。「いいところを見せられるはず」と手応えを感じている。
週末は雨予報だが、ピッチ走法のトーセンレーヴは苦にしないはず。〔8〕枠(16)番も、雨になれば、馬場のいい外めを通れるので、有利になる可能性がある。また、東京のGIで〔8〕枠が3戦連続で連対中。枠順でも“最強枠”を引いた。
レーヴは、フランス語で夢。3歳春に父がダービー、姉がオークスを勝った東京芝2400メートルで、頂点奪取の夢を叶える。馬券は3連単の1頭軸マルチで勝負だ。(特捜班)